ゼニカルは食後に服用するだけで、脂肪の吸収をカットする効果のあるダイエットピルです。
食事制限がなく、脂っこい食事が好きな人にとっては、おすすめの痩せる薬です。
そんなにゼニカルも注意すべき点があります。
今回は、使用中、副作用、購入方法など、
ゼニカルに関する注意点を1つにまとめてご紹介していきます!
ゼニカル服用の注意点
ゼニカルを服用する上での正しい飲み方や副作用、飲み合わせなどの注意点についてご紹介します。
特にゼニカルの副作用として起こりやすい、油漏れやビタミン不足の症状は注意しなくてはなりません。
それぞれの副作用が起きたときの対策方法も併せて解説していきます。
服用時間の注意
ゼニカルの効果を得るためには、服用する時間が重要です。
食べ物に含まれる脂質の吸収をカットし、ダイエット効果を発揮するのがゼニカルとなります。
ゼニカルは食事中、または食後1時間までに服用するようにしてください。
食事をする時間が長引きそうなときは、脂質が多いメニューを先に食べてからゼニカルを服用します。
服用する時間を誤ってしまうと、ゼニカルの効果が実感しにくくなる可能性があるので注意しましょう。
服用上限に注意
ゼニカルを服用するときは、用法用量を守って使用してください。
基本的な服用方法は1回1錠、1日3回までとなります。
服用間隔は、最低でも2時間以上空けるようにしてください。
ゼニカルは1錠あたり有効成分オルリスタットが120mg含有しているため、1日の服用上限は3錠(360㎎)です。
またゼニカルのジェネリックには成分量が60mgの製品もあり、その場合の服用上限は倍の6錠となります。
ゼニカルは過剰に服用してもダイエット効果は変わらず、副作用のリスクが高まってしまうので注意してください。
併用禁忌薬・併用注意薬
ゼニカルは、一緒に服用してはいけない併用禁忌薬は報告されていません。
しかし併用注意薬として、以下のような医薬品が挙げられます。
- シクロスポリン
- レボチロキシン
- ワルファリンを含む抗凝固剤
- アミオダロン
- 抗てんかん薬
- 抗レトロウイルス薬
併用注意薬に該当する医薬品とゼニカルを併用することで、それぞれの作用が強まったり、弱まったりする恐れがあります。
上記に挙げた医薬品を服用している方は、医師に相談した上でゼニカルの服用をご検討ください。
錠剤の大きさ
ゼニカルは、大きさが約19mmのカプセル製剤です。
カプセル製剤のため比較的大きいサイズとなり、また錠剤と違ってピルカッターで半錠にすることも難しくなっています。
人によっては、ゼニカルを服用する際に飲みにくさを感じることもあるので注意してください。
消化器系の副作用に注意
ゼニカルは、服用した際に消化器系の副作用が起こることが報告されています。
特に副作用による油漏れやビタミン不足には注意しなくてはなりません。
ゼニカルの副作用は、脂質を便と一緒に排出する作用によるものです。
臨床試験ではゼニカルを飲み始めてから3ヶ月以内に副作用が発生し、服用を継続することで発生率が下がることが報告されています。
副作用 | 発現率(1年目) | 発現率(2年目) |
---|---|---|
オイリースポッティング | 26.6% | 4.4% |
排出を伴う鼓腸 | 23.9% | 2.1% |
便意 | 22.1% | 2.8% |
脂肪便・脂便 | 20.0% | 5.5% |
オイリー・エバキュエーション | 11.9% | 2.3% |
排便量の増加 | 10.8% | 2.6% |
便失禁 | 7.7% | 1.8% |
油漏れ(油漏れ対策)
ゼニカルは食事から摂取した油分を吸収せずに、そのまま便から排出します。
従って副作用として、油漏れが発生することがあります。
特に揚げ物など脂質の多い食事をした後にゼニカルを服用すると、油漏れの発生率も上がることが分かっています。
そこで油漏れ対策には、ナプキンやおむつが有効です。
油漏れが起きた際に問題となるのは、下着に付いた汚れが落ちにくく、独特な臭いが発生してしまう点にあります。
ナプキンやおむつを使用すると下着が汚れることがなくなり、油漏れが起きてもすぐに取り換えることができます。
また初めてゼニカルを服用する方などは、自宅にいるときなどトイレにすぐ行ける環境で試すのがおすすめです。
油漏れは無意識のうちに起きる場合もあるため、慣れるまでは服用するタイミングにも注意しましょう。
ビタミン不足になる可能性
ゼニカルは脂溶性のビタミンの吸収を阻害してしまうことで、ビタミン不足になる場合があります。
脂溶性ビタミンには、ビタミンA・D・E・Kが該当し、通常は油分と一緒に吸収されます。
しかしゼニカルの作用により、油分と共に脂溶性ビタミンも排出されてしまうのです。
脂溶性ビタミンが不足すると、肌荒れなどの症状が起こることがあります。
ゼニカルの服用中は、ビタミン不足の対策としてビタミンサプリを併用するのがおすすめです。
ただし同時に服用すると、ゼニカルの作用によりビタミンサプリの成分も排出されてしまいます。
ビタミンサプリを併用する場合は、ゼニカルの服用前後2時間は避けて飲むようにしてください。
ゼニカルを購入する際の注意点
ゼニカルは、購入方法が限られているダイエット薬です。
ここではゼニカルを購入できる場所や、購入する際の注意点についてまとめていきます。
ゼニカルは市販されていない
ゼニカルは、現在のところ市販化されていない医薬品です。
ドラッグストアでの取り扱いはなく、Amazonや楽天市場などの通販サイトでも販売されていません。
またAmazonや楽天市場では「ゼニカル」と検索すると、複数の商品が表示されます。
しかしヒットする商品はサプリメントが多く、似たような商品はあってもゼニカル自体は販売されていないことに注意してください。
大正製薬「アライ」が登場!
ゼニカルは市販では販売されていませんが、同じ有効成分オルリスタットを含む大正製薬「アライ」が2024年4月8日(月)から販売が開始されます。
大正製薬「アライ」はオルリスタット60mgを含みます。
購入するためにはいくつかの条件があり、腹囲男性58㎝以上、女性90㎝以上、食事や運動など生活習慣の改善を行っているなど厳しいチェックがあります。
また、要指導医薬品となり、薬剤師がいる薬局などで販売されます。
対象者のみに販売されるため、だれでも購入できるわけではありません。
参考:内臓脂肪減少薬「アライ」|公式ブランドサイト|大正製薬
病院処方もしくは海外通販で買える
ゼニカルは病院処方、もしくは海外通販で購入することができます。
購入方法ごとに、ゼニカルの値段相場は異なります。
病院処方 | 海外通販 |
---|---|
84錠18,590円~27,720円 ※病院によってかなり差がある |
84錠16,840円 |
病院処方の場合、ゼニカルは主に美容クリニックなどで処方されています。
初めて服用する方など、ゼニカルの詳しい説明を受けたい場合は病院で処方してもらうのがおすすめです。
しかし、ゼニカルは自由診療となるため値段が高く、病院ごとにバラつきが大きいことが難点となります。
値段で比べると、ゼニカルは海外通販の方が安く購入できます。
コストパフォーマンスの面で海外通販は優れているため、ゼニカルの服用に慣れてきたら海外通販に切り替えるのも選択肢のひとつです。
商品 | ゼニカル | オルリガル | オルリファスト | オベリット |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
先発薬/ジェネリック | 先発薬 | ジェネリック | ジェネリック | ジェネリック |
値段 | 120mg42錠:9,360円~ | 120mg84錠:6,800円~ | 60mg42錠:3,680円~ | 60mg30錠:4,050円~ |
リンク | 商品詳細へ | 商品詳細へ | 商品詳細へ | 商品詳細へ |
海外通販でゼニカルを買う注意点
海外通販でゼニカルを購入することは、違法ではありません。
薬機法により、自分で利用する目的で医薬品(ゼニカルを含む)を海外から輸入することは認められています。
最近では海外製医薬品を取り扱う個人輸入代行サイトは複数あります。
サイトにより特徴や値段などさまざまですが、サイト選びには注意が必要です。
例を挙げると日本語が怪しいサイトや、他サイトと比べ極端に商品の値段が安い場合などは、偽物が届くなどのトラブルに遭う恐れもあります。
ゼニカルを購入する際は、当サイトのように正規品保証をしている個人輸入代行サイトを利用するのがおすすめです。
また海外通販でゼニカルを購入する場合、商品のお届けまでに10~14日程度かかります。
すぐにゼニカルが欲しい場合、即日で入手できる病院処方で購入しましょう。
ゼニカルで減量効果が見えない
場合によっては、ゼニカルを服用しても減量効果が見えないことがあります。
ダイエット薬を飲んでいるのに体重が減らず、焦ることがあるかもしれません。
ここでは、ゼニカルで減量効果が見えない場合の原因や可能性について説明していきます。
脂質量が多くない食事内容の可能性
ゼニカルを服用しても減量できない場合、元々脂質量が多くない食事内容の可能性があります。
まずゼニカルの減量効果は、あくまでも脂質の吸収を阻害する作用によるものです。
そのため普段から脂っこいものを食べる機会が多い方では、効果を実感しやすいかもしれません。
しかし摂取している脂質がもともと少ない方は、ゼニカルを服用してもカロリーがほとんどカットされないため減量効果が発揮されなくなります。
服用方法が誤っている可能性
ゼニカルの減量効果があまり発揮されない場合、服用方法が誤っている可能性も考えられます。
医薬品の効果を十分に得るには、正しい服用方法を守らなくてはなりません。
ゼニカルの場合は食事中、もしくは食後1時間を目安に服用する必要があります。
もしもゼニカルの服用タイミングが誤っていると、ダイエット効果が得られにくくなるので注意しましょう。
ゼニカルが体質に合っていない可能性
脂質が多い食事内容、かつ正しい服用方法を守っても効果が見られない場合、ゼニカルが体質に合っていないかもしれません。
ゼニカルは優れたダイエット薬ですが、効果には個人差があります。
しかしメディカルダイエットに用いられる医薬品は、ゼニカル以外にもさまざまな種類が登場しています。
種類により効果や特徴も異なるので、他のメディカルダイエット薬の中から自分に合ったものを選ぶことで、効率的なダイエットが可能となります。
商品 | ジャディアンス (エンパグリフロジン) |
フォシーガ (ダパグリフロジン) |
リベルサス (セマグルチド) |
カナグル(ジェネリック) (セマグルチド) |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
分類 | 選択的SGLT2阻害薬 | 選択的SGLT2阻害薬 | GLP-1受容体作動薬 | 選択的SGLT2阻害薬 |
効果 | 糖の吸収を抑え排出する | 糖の吸収を抑え排出する | 血糖値をコントロール、食欲を抑える | 糖の吸収を抑え排出する |
向いてる人 | 糖分を抑えるのが苦手 | 糖分を抑えるのが苦手 | 食欲を抑えるのが苦手 | 糖分を抑えるのが苦手 |
リンク | 商品詳細へ | 商品詳細へ | 商品詳細へ | 商品詳細へ |
ゼニカルのよくある質問
ゼニカルについて、よくある質問をまとめました。
服用にあたり、疑問やお悩みなどがある方は参考にしてください。
脂質のカット率はどれくらいですか?
ゼニカルは、服用することで食事から摂取した脂質の30%をカットします。
肉類やラーメンなど、脂質の多い食品を食べるときはゼニカルを服用すると、脂質の摂取量を大きく減らすことが可能です。
ゼニカルがやばいと言われるのはなぜですか?
ゼニカルについて調べると、「ゼニカル やばい」などの検索結果やSNSでの反応が見受けられます。
やばいと言われる理由は、ゼニカルの作用にあります。
ゼニカルは「脂肪吸収抑制剤」に分類され、食事から摂取した脂質を吸収せず、そのまま排出する効果のある医薬品です。
従って油分が排泄物と一緒に出てくることが、やばいと言われる理由です。
また副作用として油漏れがある点も、ゼニカルがやばい言われる理由のひとつになります。
服用できない人はいますか?
ゼニカルは、次の内容に当てはまる方は服用できません。
- オルリスタットに対して過敏症の既往歴のある方
- 拒食症または過食症の方
- 肝臓・腎臓に疾患がある方
- 胆石症の方
- 慢性吸収不良症候群の方
- 妊娠中・授乳中の方
トイレの汚れ対策はありますか?
ゼニカルを服用すると油分が便と一緒に排出されるため、トイレの汚れが気になることも多いです。
トイレ汚れを防ぐには、次のような対策がおすすめです。
- ①油排出のタイミングで水を流す
- ②お湯を使って掃除する(熱湯はNG)
- ③トイレハイターなど洗浄力の強い洗剤を使う
排出される油はどんな色ですか?
ゼニカルの服用後に排出される油は、食事内容により色味が異なります。
一般的にはラー油やエキストラバージンオリーブオイルのような色の油が出てくることが多いです。
ゼニカルの効果が発揮されているか、見極める際の参考にしてみてください。
油はいつ頃から排出されますか?
服用した翌日、24~48時間以内に排出されます。
服用後はいつ油が排出されても問題ないよう、油漏れ対策やトイレに行きやすい環境にいてください。
まとめ
ゼニカルは注意点がさまざまありますが、脂質を多く摂取する食事内容の方には特におすすめのダイエット薬です。
食事制限をすることなく、食べる楽しみをキープしながらダイエットに取り組むことができます。
ゼニカルをダイエットに用いる際は注意点に気を付けながら、用法用量を守って正しく服用するようにしてください。