利尿剤は飲み続けるとどうなる?危険性や注意点を紹介

利尿剤は飲み続けるとどうなる?危険性や注意点を紹介 ダイエット

むくみを解消するために、つい利尿剤に頼ってしまう方も多いと思います。

しかし、利尿剤は長期的に服用しても健康に問題はないのか、気になるかもしれません。

今回は利尿剤を飲み続けても大丈夫なのか、危険性や注意点について解説していきます。

利尿剤は飲み続けてもいい?

まず利尿剤は、長期的に飲み続けても特に問題はありません。

しかしリスクが無い訳ではなく、利尿剤を服用することで副作用が発生する可能性はあります。

利尿剤による副作用は服用した期間に関係なく起こる可能性があるため、服用中の方は誰でも注意が必要なリスクです。

利尿剤による副作用はどれくらいの確率で起こるものなのか、実際に臨床試験データを見ていきましょう。

利尿剤の臨床試験データ

ここでは、主な利尿剤による臨床試験のデータを見ていきます。

  • トラセミド(ルプラック)
  • フロセミド(ラシックス)
  • スピロノラクトン(アルダクトン)

まずトラセミド(ルプラック)は、臨床試験においてトラセミド錠2~16mgを6~24週間の長期的な投与をおこない、安全性が確認されています。

このときに副作用の発生は認められず、長期的に飲み続けた際の安全性が確保された結果となりました。

フロセミド(ラシックス)は、臨床試験のデータには長期投与に関する記述は特にされていません。

続いてスピロノラクトン(アルダクトン)は、臨床試験において長期投与により男女ともに乳がんが発生したとの報告がされています。

しかしその後スピロノラクトンの投与により乳がんの発症率は上がるのか、さまざまな調査がおこなわれました。

調査結果からは、スピロノラクトンと乳がんの発症について関連性はないと結論付けられています。

ダイエット目的で利尿剤を飲む人

ダイエット目的で利尿剤を飲む人

「利尿剤ダイエット」はモデルが実践していたなどの噂から一時期SNSなどで流行し、今でも痩せるために利尿剤を服用している方もいらっしゃいます。

しかしダイエット目的による利尿剤の服用は、基本的におすすめできません。

利尿剤は本来、高血圧やむくみなどの治療に使われる医薬品です。

腎臓に負担をかけ副作用が発生するリスクもあります。

また、利尿剤ダイエットは尿量の増加により体内の水分が減ることで体重が落ちるだけであり、脂肪が燃焼される訳ではありません。

健康な方が利尿剤を長期的に服用しても脂肪は落ちず、副作用により健康を損なうリスクもあることに注意しましょう。

利尿剤を飲み続けるリスク

利尿剤は、服用することで副作用が発生する可能性があります。

特に長期的に服用する場合は、安全のためにも利尿剤の副作用について知っておくことが大切です。

利尿剤の副作用

利尿剤の副作用について、代表的な症状を説明します。

  • だるさ
  • 発熱
  • 動悸
  • 頭痛
  • めまい
  • 頻尿
  • 口の渇き
  • 下痢
  • 女性化乳房
  • 月経不順

利尿剤が効きすぎてしまった場合、脱水や血圧の低下により体のだるさやめまい、頭痛などの症状がおこることがあります。

高齢の方や他の降圧剤を服用中の方などは特に注意が必要です。

また女性化乳房や月経不順は、スピロノラクトン特有の副作用です。

これらの副作用が現れた際は、基本的に服用を中止することで治まります。

利尿剤の重篤な副作用

続いて、利尿剤の服用による重篤な副作用をご紹介します。

めったに現れる症状ではありませんが、万が一重篤な副作用が起きた場合はすぐに利尿剤の服用を中止し、医療機関を受診するようにしてください。

肝機能障害、黄疸

ASTやALPなどの数値が上昇することで、肝機能障害や黄疸が起こることがあります。

血小板減少

血液の成分に異常が起こり、鼻血や歯茎からの出血などの症状が出ることがあります。

電解質異常

血液中の電解質のバランスが崩れ、不整脈や全身のだるさなどが現れることがあります。

急性腎不全

電解質異常を伴う、急性腎不全が現れることがあります。

中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群

目の充血や発熱、水ぶくれなどの重い皮膚や粘膜の障害が起こることがあります。

電解質失調

利尿剤を連用していると、ナトリウムやカリウムなど電解質のバランスが崩れ、電解質異常が起こることがあります。

特に起こりやすいのは、電解質異常による低カリウム血症です。

電解質は筋力や神経にも関与しているため、だるさや筋力の低下、動悸などの症状がおこります。

利尿剤を継続的に服用する場合は、定期的に血液検査を受けるようにしてください。

脱水症状

利尿剤は尿量が増えることで水分が排出されるため、脱水症状を起こす可能性があります。

特に夏場は、汗をかくことで体内の水分が不足しがちなため脱水症状がおこりやすいです。

利尿剤の服用後にふらつきや立ち眩みが起きた際は、脱水症状の初期症状であるケースが考えられるため注意してください。

利尿剤に関する疑問

利尿剤に関する疑問

利尿剤を飲み続けることに関してよくある疑問を、Q&A形式で解説していきます。

現在利尿剤を使用中の方は、以下の内容を参考にしながら服用してください。

利尿剤を飲んでも尿が出ないことがある?

利尿剤を飲んでも尿が出ないということは、基本的にありません。

もしも利尿剤を服用しているのに尿が出ない場合、可能性として腎障害が悪化しているケースが考えられます。

利尿剤を飲んでいるのに尿が出ない場合は、すぐに病院を受診するようにしてください。

利尿剤を飲み続けると効果がなくなりますか?

利尿剤を飲み続けても、効果が薄れるということはありません。

しかし長期的な服用により腎臓に負担がかかり、副作用が発生する恐れがあります。

もしも利尿剤の服用後に異変を感じたら、医師に相談するようにしてください。

利尿剤をやめたらどうなりますか?

利尿剤の服用をやめると、尿の回数や尿量が元の状態に戻ります。

むくみなどの症状が元に戻る可能性もあるため、利尿剤の服用をやめたいときは様子を見ながら中止するようにしてください。

利尿剤は飲み続けると依存しますか?

利尿剤には、基本的に依存性はありません。

しかし痩せるために利尿剤を服用している方は、飲んだことで水分が排出されるため痩せたと錯覚し、飲まないと元に戻ると思い込んでしまうことがあります。

ダイエット目的での利尿剤の服用により心理的な依存が起こるケースもあるため、注意してください。

利尿剤は上手に使う

利尿剤は上手に使う

利尿剤を高血圧や心不全などの治療目的に使用している方は、医師による経過観察もされているため継続的に服用しても問題ありません。

しかし利尿剤は医薬品であり、副作用が起こるリスクはゼロではありません。

ダイエット目的で利尿剤を服用している方は、基本的に自己管理のもとに服用することになります。

飲み続けていると副作用が発生するリスクも高まるため、健康管理をおこないながら利尿剤を服用するようにしてください。

また利尿剤は毎日服用するのではなく、むくみが多いときだけ使用するなど工夫をしながら活用していくことが安全のためにもおすすめです。

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