AGAの原因は男性ホルモンにある!薄毛になる要因と改善・予防法まで解説!

AGAの原因は男性ホルモンにある!薄毛になる要因と改善・予防法まで解説! AGA(男性型脱毛症)

最近、髪の毛のボリュームが減ってきたなと感じている方、
男性が悩む薄毛のほとんどは、AGA(男性型脱毛症)です。

AGAは男性特有の進行性脱毛症で、主に男性ホルモンが影響していると言われています。

早い段階から薄毛の原因を理解し、対策をしておくことでAGAを予防することが可能です。

本記事では、AGAの原因と予防・改善方法について詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

AGAの原因はDHT(ジヒドロテストステロン)

AGAは、男性ホルモンであるテストステロンが体内にある5α₋還元酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変化することが原因と言われています。

DHT(ジヒドロテストステロン)は毛根部分に存在する毛乳頭に侵入し、男性ホルモン受容体と結合することで、毛髪を作り出す毛母細胞の働きを阻害します。

毛母細胞の働きが阻害され、ヘアサイクルが乱れることで、毛髪の成長が止まり薄毛や抜け毛がどんどん進行していきます。

本来、2~6年周期で発毛・脱毛を繰り返しますが、ヘアサイクルが乱れてしまうと周期が短縮され、毛髪が成長する前に抜けてしまうのです。

AGA(男性型脱毛症)とは?薄毛・抜け毛が増える進行性の脱毛症
AGAは男性型脱毛症と呼ばれる進行性の脱毛症です。日本人男性の3人1人がAGAと言われており、おでこの生え際、頭頂部を中心に薄毛になりやすいのが特徴です。AGAの主な原因は遺伝と男性ホルモンの影響です。

男性ホルモンは減少しにくい

男性ホルモンは減少しにくい

男性は加齢とともに男性ホルモンが低下していきますが、女性に比べてホルモンの減少スピードは穏やかです。

AGAは、男性ホルモンであるテストステロンと5α₋還元酵素が結びつくことで、DHT(ジヒドロテストステロン)が生成され、発症します。

テストステロンは加齢に伴って急速に減少することはないため、年齢を重ねるとともに薄毛に悩む人が増えるのです。

参考:男性更年期障害 – 加齢と性ホルモン分泌の変化

テストステロンはAGAの原因?男性ホルモンと薄毛の関係を解説!
テストステロンはAGAの原因なのか解説します。男性ホルモンと薄毛の関係性やDHT(ジヒドロテストステロン)についてまとめました。

AGAを引き起こす要因と予防法

AGAの主な原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)ですが、
薄毛や抜け毛が進行する要因として、遺伝や生活習慣などが関係する場合もあるのです。

ここからは、DHT(ジヒドロテストステロン)以外のAGAの要因について詳しく解説していきます。

遺伝

薄毛の原因の一つとして、遺伝があげられます。
特に、母方の遺伝子から受け継がれることがほとんどです。

母方の祖父が薄毛の場合75%
母方の祖父、曽祖父が薄毛の場合90%以上

このような確率で遺伝すると言われています。

そのため、母方の家系に薄毛の方がいる場合、薄毛になりやすい遺伝子を持っていることになります。
また、AGAを発症してしまう前に自分が薄毛になりやすい体質なのか、AGA遺伝子検査で知っておくことで、早期に予防することもできます。

参考:Genetic Variation in the Human Androgen Receptor Gene Is the Major Determinant of Common Early-Onset Androgenetic Alopecia – PMC

生活習慣

睡眠不足や喫煙もAGAの原因のひとつです。
睡眠中に毛髪の成長に必要なホルモンが分泌され、日中に受けたダメージの回復を行います。

睡眠が不足すると自律神経が乱れ成長ホルモンが分泌されなくなってしまうため、しっかりと頭皮の回復がおこなわれず、頭皮環境が悪くなります
頭皮環境が悪化し薄毛の進行を防ぐためにも、十分な睡眠時間の確保が大切です。

また、タバコに含まれているニコチンには血管収縮作用があり、頭皮の血流が滞って栄養が行き渡らなくなります。

それだけでなく、タバコを吸うと毛髪の成長をサポートするビタミンやミネラルが大量に消費されるため、髪の毛の成長を妨げてしまうのです。

22時~2時の睡眠・禁煙

健康的な頭皮と毛髪を維持するためには、成長ホルモンが分泌される22時~2時の間に睡眠をとることが大切です。

理想的といわれる7時間~8時間を目安に、毎日一定の睡眠時間を確保しましょう。

とくに、成長ホルモンは深い眠りについた時に多く分泌されるため、睡眠の質を高めることも薄毛や抜け毛の予防につながります。

お風呂でしっかりと体を温めることで、血行が良くなりリラックス効果でぐっすりと眠ることができます。

また、血流を悪くするタバコはできるだけ吸わないようにして、髪の毛の成長を妨げないようにしましょう。

食生活

食生活

偏った食生活も薄毛や抜け毛につながります。
揚げ物やジャンクフード、チョコレートやケーキなど高脂質・高カロリーなものの食べすぎには注意が必要です。

脂質や糖質の過剰摂取により、皮脂の分泌量が増え毛穴を詰まらせてしまい、頭皮環境が悪化します。

そのほかにも、血液中の中性脂肪を増加させるため、血行が悪くなり栄養が十分に行き渡らなくなってしまいます。

また、過度な飲酒も避けましょう。

アルコールの分解には、髪の毛の主成分ケラチンを構成するのに欠かせない成分アミノ酸が大量に消費されます

毛髪を作り出す栄養素が不足することで、髪の毛が十分に育たなくなるのです。

それだけでなく、分解されなかったアセトアルデヒドは体内に残ってしまうため、DHT(ジヒドロテストステロン)の増加にもつながります。

栄養バランスの整った食事を摂る

髪の毛の主成分であるタンパク質
抗酸化作用で頭皮環境を守るビタミン
毛髪の成長をサポートするミネラル

薄毛や抜け毛の対策には、これらの三大栄養素がよいと言われています。
それぞれの栄養素を多く含んだ食事の一部をご紹介します。

タンパク質 ビタミン ミネラル

大豆
豚肉
ナッツ
アーモンド
牡蠣
レバー
うなぎ

バランス取れた食事を意識しつつ、髪の毛にいい栄養素を積極的に摂取することで、AGAの予防・進行抑制が期待できます。

ストレス

ストレスを受けることにより、自律神経ホルモンバランスの乱れが生じて、AGAを発症してしまう可能性があります。

自律神経には血流をコントロールする働きもあるため、ストレスによって自律神経が乱れると毛細血管が収縮してしまい、
頭皮に十分な栄養が行き渡らなくなります。

また、ストレスが影響してホルモンバランスが乱れると、AGAの原因となる男性ホルモンが過剰に分泌され、薄毛を進行させてしまうのです。

ストレスによるAGAの場合は、薄毛・抜け毛が悩みのもととなり悪化する恐れもあります。

悪循環から抜け出すためにも、仕事やプライベートで溜まったストレスを発散する方法を見つけて、できるだけストレスを溜め込まないようにしましょう。

紫外線・ヘアカラー・パーマ

紫外線・ヘアカラー・パーマなど、外部からの刺激が薄毛に影響する場合があります。
紫外線は、数分間浴びるだけでも皮膚にダメージを与えてしまい、そのダメージは蓄積していきます。

特に、日焼け対策を意識しない頭皮は、顔や体よりも紫外線の影響を受けやすいです。

肌だけでなく、頭皮や毛髪に影響を及ぼす紫外線の種類はUV-AUV-Bの2つです。

UV-Aは毛根にある毛母細胞にダメージを与え、UV-Bは頭皮の表皮細胞にダメージを与えます。

紫外線を浴びることで髪の毛の成長を妨げてしまうため、薄毛や抜け毛が進行してしまいます。

また、カラーやパーマなども頭皮や毛髪が刺激を受けるため、頭皮環境の悪化につながります。

頭皮の環境・ケアを行う

外部からの刺激を受けないために以下に気を付けることで、頭皮環境を保つことができます。

・日傘や帽子を使用する
・髪用の日焼け止めを使用する
・ヘアカラー・パーマは控える

また、整髪料を使用した際には、頭皮までしっかり洗うことも大切です。

しかし、洗浄力の強すぎるラウリル硫酸Naやシリコンが入ったシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮環境を悪化させます。

しっかりと汚れを落としながらも、頭皮に刺激の少ない成分のシャンプーなどを使用して頭皮をケアしていきましょう。

AGAの改善方法

AGAの改善方法

AGAは、一度発症してしまうとどんどん進行していきます。

正常なヘアサイクルに戻すためには一定の時間が必要で、AGAが進行した状態で治療を始めても、発毛を実感するまでに時間がかかります。

AGAは適切に対処すれば改善できるため、ここから紹介する改善方法を参考にしてみてください。

AGA治療薬の使用

AGA治療薬で、薄毛や抜け毛を改善する方法があります。

抜け毛を抑制する有効成分 発毛を促進する有効成分
プロペシア
フィナステリド
ザガーロ
デュタステリド
ノキシジル
ミノキシジル
特徴 一番使用されている
O字・M字の薄毛に有効
フィナステリドより効果が高い
頭部全体に有効
唯一の発毛効果
先発薬 プロペシア ザガーロ ロニテン

上記のAGA治療薬が代表的です。

ミノキシジル外用薬は市販されているため、薬局やドラッグストアでも購入可能です。

しかし、フィナステリドを含むプロペシアやデュタステリドを含むザガーロ、ミノキシジルの内服薬などは医療用医薬品に分類されます。

これらは、市販されていないため、医療機関での処方または、海外通販で購入する必要があります。
AGA専門クリニックや皮膚科などでは広く処方されており、高い発毛・育毛効果が実感できます。

価格も高すぎず継続しやすいため、確実に治したい方はAGA治療薬がおすすめです。

育毛剤・サプリメント

医薬品ではない、育毛剤やサプリメントでもAGA改善が期待できます。

頭皮環境を整える成分や毛髪の成長に必要な栄養素を補給することで、発毛・育毛をサポートします。

医薬品に比べると効果は緩やかですが、副作用のリスクが少ないのが特徴です。

市販で購入できる育毛剤やサプリメントは様々な種類があり、価格も安く手軽に始めることができます。

薄毛や抜け毛に効果的なサプリメントをいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。

プレミアムリジン
プレミアムリジン
ノコギリヤシ
ノコギリヤシ
ZINC(亜鉛)
ZINC(亜鉛)
効果 濃縮した牡蠣エキスや亜鉛酵母、海藻アルギニンを配合
成長ホルモンの活性化や血流改善
頭皮・毛髪の健康維持
ノコギリヤシの脂肪酸が5α-還元酵素の働きを抑え
薄毛や抜け毛を予防
亜鉛とカルシウムが配合
毛髪の健康維持と成長をサポート
価格 200錠 1,980円 250錠 2,700円 250錠 4,500円

メソセラピー

メソセラピーとは、毛髪の成長に効果がある成分を注射器などで頭皮に直接注入する治療法です。

頭皮内に直接成分が届くため高い発毛効果が期待できますが、1回あたりの費用相場は30,000円~100,000円と高額になります。

また、クリニックやAGAの状態によって異なりますが、月に1~4回を半年から1年ほどかけて治療を行います。

治療期間がかかるだけでなく、治療費用も高くなってしまうのです。

そのほかにも、メソセラピーは自分で医薬品を注入することはできないため、治療を受けるためには通院する必要があるという点もデメリットになります。

植毛

植毛には、人工毛を植え付ける人工植毛と自分の頭皮組織を植え付ける自己植毛の2種類があります。

現在SNSなどでも紹介されており、有名人のいしだ壱成さんなども実際に体験された自己植毛が人気を集めています。

自己植毛は、AGAの影響を受けにくい側頭部や後頭部の頭皮の細胞ごと薄くなった部分に移植する外科手術です。

自分の組織を移植するため自然な仕上がりになるだけでなく、炎症も起こりにくいのがメリットです。

しかし、日本で手術を受ける場合の費用は最低でも100万円ほどかかり、薄い部分が広範囲になれば200万円以上かかる場合があります。

海外では、日本よりも安く受けられるといわれていますが、植毛後の頭皮ケアなどをしっかりおこなう必要があるため、手間がかかってしまいます。

AGAは治る!

AGAは男性ホルモンが影響して発症するため、どんな方でもなり得る脱毛症です。

また、生活習慣やストレスなどが要因となる場合や遺伝的に薄毛になりやすい体質という場合もあります。

AGA治療薬での治療が一般的ですが、AGAの原因をしっかり理解しておくことで薄毛や抜け毛を予防することができます。

放置しているとどんどん進行していき、治療が遅れれば髪の毛が生えるまでにも時間がかかってしまいます。

AGAを改善する方法もあるため、できるだけ早い段階で治療することが大切です。

タイトルとURLをコピーしました