最近抜け毛が増えてきたため、AGAなのではと気になっていませんか?
AGAは進行型の脱毛症です。
治療をしなければどんどん進行していくため、早期改善が必要です。
ここではAGAの症状や見分け方、治療方法などを解説します。
気になる方はぜひ参考にしてください。
AGAの初期症状
AGAには以下のような初期症状があります。
・髪質の変化
・産毛が増えた
1日の抜け毛が50~100本ほどなら正常の範囲内なので問題ありませんが、数日にわたり正常範囲内以上、または200本以上抜けるという方は要注意。
朝起きたら枕にたくさんの抜け毛がついているなど、以前と違う状態ならAGAを疑った方が良いでしょう。
髪質の変化にも、注意が必要です。
以前に比べて髪がやわらかくなった、コシがなくなった、髪自体が細くなっている場合もAGAの可能性があります。
また額の生え際に、産毛のような短い毛が増えているのも要注意です。
AGAの影響で髪の成長サイクルが短くなってしまい、髪が成長できず、産毛になっている状態かもしれません。
以上のような症状に加えて、頭頂部などが薄くなってきていると感じる場合は、かなりAGAの可能性が高いと言えます。
AGAの症状と特徴
AGAには、主に以下のような症状があります。
・髪全体のボリュームがなくなる
・頭皮が見えてくる
抜け毛や産毛が増えた、髪質が変化して柔らかくなったなどの初期症状から更に進行すると、徐々に髪が薄くなってきます。
症状が表れる場所には特徴があり、以下の3つが代表的なものとなります。
次の項目では、それぞれどのような特徴があるのか詳しく説明します。
頭頂部(O字)が薄くなる
AGAの特徴のひとつである頭頂部が薄くなる症状は、つむじハゲやO字ハゲと呼ばれます。
つむじを中心に抜け毛が広がっていき、頭頂部の地肌が見えた状態になります。
正面から鏡を見ているだけではなかなか気づくことができないため、気が付くと進行しているパターンが多い場所です。
以前より頭頂部の風の冷たさや日差しの強さを感じる、髪のボリュームが減ってきたなど、ちょっとした変化を見逃さないことが大切です。
額の生え際の後退
額の生え際が次第に後退していく特徴的な症状もあります。
鏡を正面から見ても気が付く部分なので、頭頂部に比べると分かりやすい場所です。
しかし毎日目にするため、逆にあまり変化を感じられないという方も多いですが、昔の写真と比べると生え際が後退していることが分かると思います。
また自分で生え際の後退をチェックする方法もあります。
・額全体が見えるように髪をかきあげる
・髪をかきあげている反対の手の中指、薬指、小指を揃える
・揃えた手を額に当てる(小指は眉の上におく)
中指の上と生え際の間にすき間があると、生え際が後退していると考えられます。
しかし、この方法は指の太さやもともとの額の広さに結果が左右されるため、あくまでも目安の一つとして覚えておいてください。
前頭部(M字)の角度がきつくなる
額の生え際が後退する症状と似ていますが、こちらはM字ハゲとよばれる症状で、額の両サイドが後退します。
正面から見るとM字になっており、この両サイドがさらに後退すると、M字の角度が徐々にきつくなっていきます。
M字ハゲかどうか見分けるために、2cm基準というものがあります。
頭部を横から見て、M字のカド(一番頭頂部分に近い場所)を起点として一本の縦線を引きます。
そしてさらに頭頂部を起点とし、一本の縦線を引きます。
M字のカドの縦線と頭頂部の縦線の間が2cm以内と狭ければ、M字ハゲの可能性があります。
気になる方は、自分の姿を鏡に映して調べてみましょう。
AGAの進行具合を確認
AGAの進行具合を分類方法として使われるのが、ハミルトン・ノーウッド分類です。
全部で13の型に分類され、医師も診断の参考にしている分類方法です。
それぞれ以下のタイプに分類されます。
Ⅰ型 | AGAの初期、見た目にはあまり変化はないが、生え際が少し後退している |
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Ⅱ型 | Ⅰ型よりも生え際が後退しており、見た目にも少し変化が表れる |
Ⅱvertex型 | Ⅱ型の症状以外に、頭頂部の薄毛がO型へと進行し始める |
Ⅱa型 | Ⅱ型の症状以外に、前頭部(M字)の薄毛が進行している |
Ⅲ型 | 生え際の薄毛が進行してM字になっており、全体的な髪のボリュームも減っている |
Ⅲvertex型 | Ⅲ型の症状以外に、前頭部(M字)の薄毛がさらに進行し、頭皮が目立ってきている |
Ⅲa型 | Ⅲ型よりも更に生え際の薄毛が進行してM字になっており、全体的な髪の脱毛がより顕著 |
Ⅳ型 | 生え際が後退しており、頭頂部がO型の状態に薄くなっている |
Ⅳa型 | Ⅲ型より更に前頭部の薄毛が進行し、M字の中心部分に残っていた髪も薄くなっている |
Ⅴ型 | 生え際の後退が更に進行し、同時に頭頂部の頭皮も完全に露出し始める |
Ⅴa型 | Ⅳa型より前頭部の薄毛がさらに進行、頭頂部の髪も薄くなりはじめる |
Ⅵ型 | 生え際から頭頂部にかけて頭皮が完全に露出している |
Ⅶ型 | 頭頂部から更に頭の後ろの後頭部にまで薄毛が進行し、頭皮が露出している |
日本人は全体的に、頭頂部が薄くなるO字ハゲが多いようです。
AGAの見分け方
頭髪が薄くなってきたと思っても、中にはAGAが原因ではない場合があります。
以下の3つの特徴があてはまるようなら、AGAの可能性が高いと言えます。
・額など生え際の薄毛
・額から頭頂部にかけての薄毛
次の項目では、AGA以外の薄毛と特徴を説明します。
AGA以外の薄毛の症状と特徴
薄毛の症状が気になっても、AGAが原因ではない場合があります。
ここでは、AGA以外の薄毛の特徴と種類を紹介します。
種類 | 特徴・症状 |
---|---|
円形脱毛症 | 毛を作る毛包の周囲に炎症がおき、円形や楕円形の脱毛がみられる部分が出現 自分の体の一部に対して免疫反応が働いてしまう自己免疫疾患が原因といわれている |
牽引性脱毛症 | 髪の毛が習慣的に強く引っ張られることが原因 ポニーテールやみつあみ、お団子など同じ髪型を続けると発症しやすい |
圧迫性脱毛症 | 帽子やヘルメットなどをかぶり、患部を圧迫、または蒸れやすい状態が原因 額の生え際や頭頂部などが薄毛になる脱毛症 |
脂漏性脱毛症 | 脂漏性皮膚炎から発生する脱毛症 皮脂の分泌が過剰になることが原因 湿疹やニキビ、炎症がおき、頭皮環境が悪化することで抜け毛が進行 |
ストレス性脱毛症 | ストレスが原因 コシの無い細くやわらかい毛や毛根が膨らんでいない毛、毛根が黒っぽい毛など成長途中の髪の毛が抜ける |
粃糠(ひこう)性脱毛症 | 甲状腺ホルモンの分泌バランスの崩れが原因 分泌バランスが崩れることで抜け毛が増える |
薬剤性脱毛症 | 薬の服用が原因 細胞分裂の抑制効果のある抗がん剤などを使用中に起こる |
びまん性脱毛症 | 生活習慣の乱れや加齢によるホルモンバランスの変化が原因 髪が全体的にまばらに抜ける |
これらに症状があてはまる場合、AGAが原因ではない可能性が高いため、皮膚科や専門の病院で診察を受けて、原因にあった治療を行いましょう。
AGAとは?
AGAは男性型ホルモン脱毛症と呼ばれる疾患で、30~50代の男性にみられる症状です。
男性ホルモンであるテストステロンが5α₋還元酵素の働きにより変化すると、DHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンが作られます。
このDHT(ジヒドロテストステロン)は、毛乳頭細胞にある受容体(レセプター)と結びつくと、髪の正常な成長サイクルを阻害します。
髪の成長期が短くなるため、髪が成長できず薄毛になります。
AGAの治療方法
AGAは、治療することで改善できる疾患です。
AGA治療薬を使用することで、抜け毛を抑え、発毛を促すことができます。
主にフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルが用いられており、それぞれ以下の効果があります。
フィナステリド
前頭部や頭頂部に分布している5α₋還元酵素Ⅱ型の作用を阻害し
髪の成長を阻害するホルモン生成を抑制、抜け毛を予防します。
デュタステリド
5α₋還元酵素Ⅱ型に加えて、側頭部、後頭部に分布している5α₋還元酵素Ⅰ型の作用も阻害し、抜け毛を予防します。
ミノキシジル
髪の毛を作る毛母細胞に直接働きかけ、タンパク質の合成や細胞の増殖を促進させます。
AGAは早期治療がカギ
AGAは、一度症状が表れると進行スピードの速い疾患です。
日頃から自分の頭髪の状態をチェックし、早期に気づくことで薄毛がひどくなる前に治療を開始できます。
早めに治療を開始すれば、髪が増えるまでそれほど時間はかかりません。
しかし頭皮が見えるなど、AGAがかなり進行した状態だと、治療を始めてももとに戻るまでかなり時間がかかります。
以前より抜け毛が増えた気がすると感じた時点で、自分の頭髪の状態や症状を確認し、自分にあった治療を開始しましょう。
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