デュタステリドはAGA治療薬のひとつであり、進行性の薄毛・抜け毛を抑制する効果が期待できます。
しかし、服用するにあたって注意点がいくつかありますので詳しくご紹介します。
他の医薬品との併用や飲み合わせについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
デュタステリドの注意点
デュタステリドは薄毛治療に効果がある医薬品ですが、服用する上で注意しなくてはいけない点がいくつかあります。
デュタステリドで治療を始めようと思っている方は、注意点を理解して服用するようにしましょう。
20歳未満・女性は使用できない
デュタステリドは、20歳未満と女性は使用することができない医薬品です。
デュタステリドは、20歳未満への安全性や有効性が確立されておらず、小児への適用もないため20歳未満の方は服用することができません。
また、デュタステリドは男性型脱毛症のための医薬品であり、女性の脱毛症には効果が認められていません。
ほかにも、妊娠中の女性が服用することで、胎児に悪影響を与える恐れがあるため服用が禁止されています。
男性型脱毛症のみ適応
デュタステリドは男性型脱毛症(AGA)のみの適応であり、円形脱毛症や脂漏性脱毛症などには効果がありません。
AGA以外には効果が得られないため、服用する場合はご自身の脱毛の種類について確認をしておきましょう。
服用に注意が必要な人
肝機能障害を持っている方は、デュタステリドの服用について注意が必要です。
デュタステリドは肝臓で分解されるため、肝機能障害がある場合は肝臓に負担をかけてしまい、健康を害する恐れがあります。
そのため、服用前に必ず医師に相談することをおすすめします。
重度の肝機能障害がある場合は、服用が禁止となっているため注意しましょう。
高齢者について使用制限は設けられていませんが、有効成分の代謝や排泄が遅れることがあるため、医師に相談の上、服用することが大切です。
即効性はない
デュタステリドについて、即効性が期待できる治療薬ではないことを理解しておきましょう。
長期間、継続して服用することで薄毛・抜け毛の進行を抑制します。
基本的には6ヶ月の継続服用が推奨されており、この服用期間は効果を判定する基準としても用いられます。
副作用がある
デュタステリドは医薬品のため、副作用が現れる場合があります。
とくに、発現の確率が高い副作用として性欲減退や勃起不全、射精障害など男性機能に関するものが挙げられます。
これらの副作用は、ED治療薬を併用して解消することが可能です。
献血はできない
デュタステリドの服用中は、血液中に成分が含まれているため献血はできません。
献血された血液が、デュタステリドの成分を摂取してはいけない女性や子どもに輸血される可能性があるためです。
デュタステリドの服用を中止後、6ヶ月間は成分が体内に残っている可能性があり、献血ができないため注意が必要です。
デュタステリドを含むジェネリック医薬品もすべて同様に献血はできません。
参考:(4)治療終了後、一定期間献血をお願いできないもの|服薬と献血について
正しい服用方法を守る
デュタステリドの効果を最大限に発揮するためには、正しい服用方法で飲むことが大切です。
1日1回、服用タイミングは自由ですが、血中濃度を一定に保つために毎日決まった時間に服用するようにしましょう。
過剰摂取は副作用のリスクが高まるだけであり、追加の効果は得られないため絶対に避けましょう。
デュタステリドの併用禁忌薬・併用注意薬
デュタステリドには併用禁忌薬はありませんが、他の医薬品を服用中で不安な方は医師へ相談して服用しましょう。
併用注意薬については、CYP3A4阻害作用のある医薬品が該当します。
デュタステリドと併用することによって、代謝が悪化して血中濃度が上がり、腎機能を低下させる可能性があります。
CYP3A4阻害薬の中には、抗生物質や抗真菌薬、抗うつ剤などさまざまな医薬品が含まれているため、現在服用中の医薬品がある方は注意しましょう。
デュタステリドと飲み合わせ
デュタステリドと他のAGA治療薬、副作用を改善するためのED治療薬との併用についてまとめてみました。
併用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
デュタステリドとミノキシジル
デュタステリドとミノキシジルは、併用可能であり併用することでより高い効果を発揮します。
デュタステリドは薄毛や抜け毛の進行を抑える守りの薬と呼ばれており、ミノキシジルは頭皮の血行を改善して発毛を促す攻めの薬と呼ばれています。
それぞれ作用が異なっており、併用することで薄毛・抜け毛の進行を抑えて発毛を促進するため、併用しての治療がおすすめです。
デュタステリドとフィナステリド
デュタステリドとフィナステリドは、薄毛・抜け毛の進行を抑制するAGA治療薬であり、同じ作用を持つため一般的に併用することはできません。
同じような効果を持つ医薬品を併用すると、副作用のリスクが高まったり、症状が増強されたりする可能性があるため危険です。
併用する場合は、同じ作用を持つ医薬品ではないか確認をしましょう。
デュタステリドとバイアグラ(ED治療薬)
デュタステリドは、ED治療薬であるバイアグラと併用が可能です。
デュタステリドの副作用として、性欲減退や勃起不全、射精障害などが現れる場合があります。
副作用が出た場合は、バイアグラなどのED治療薬を服用することで、性機能不全の症状を改善することができます。
デュタステリドとグレープフルーツ
グレープフルーツ(ジュースを含む)は、AGA治療薬との相性が悪いため、服用時に食べたり飲んだりしないようにしましょう。
グレープフルーツには「フラノクマリン類」という成分が含まれており、薬の分解を弱めて血中濃度を上昇させるため、副作用や効果が強く現れる可能性があります。
デュタステリドとグレープフルーツは併用禁忌には含まれていませんが、服用中は避けることをおすすめします。
デュタステリドの注意点や併用に関するQ&A
デュタステリドの注意点や併用に関する質問をQ&A方式でまとめてみました。
これからデュタステリドでAGA治療を始める方は、ぜひ参考にしてみてください。
デュタステリドは薬局で買えますか?
デュタステリドは処方薬のため、ドラッグストアや薬局などで購入することができません。
そのため、AGA商品を取り扱っているクリニックや病院での購入が必要です。
また、当サイトのような通販サイトを利用し個人輸入することで手軽に購入することができます。
デュタステリドは妊娠に影響や不妊に繋がる原因になりますか?
デュタステリドは男性ホルモンに作用する治療薬であり、副作用も男性機能に関するものが多いことから不妊につながるのではと考える方がいます。
しかし、服用したことによって妊娠に影響したり、不妊の原因につながったりしたことは報告されていません。
精子量や運動率など精子への影響は報告されていますが、正常値の範囲内であり妊娠への影響は低いと言えます。
妊活に影響が出ないか不安という方は、服用を中止することをおすすめします。
デュタステリドは食事やアルコールの影響を受けますか?
デュタステリドは食事の影響を受けないため、食前・食後どちらでも服用が可能です。
また、アルコールの影響も受けませんが、過度な飲酒は肝臓に負担がかかり肝機能障害のリスクが高まるため控えるようにしましょう。