生え際(前髪)が後退する4つのサインと原因とは?勘違いが多いので要注意

前髪が後退してきて、なんとなく危機感を持っているという男性は少なくありません。
「前よりちょっと前髪が後退してきた」
「まだ20代なのに前髪から額が広く見えるようになった」
「高校生のころから前髪の生え際が後退してきて将来が心配…」
そんな悩みを持っていても、なかなか相談できないものですよね。
「これってもしかしてハゲの前兆?!」
そう考えたら余計気にして、ネットでいろいろ調べている人がたくさんいると思います。
でも多くの情報があふれていて、どこを調べてどれを信じていいのか分からないと思うことありませんか?
そんな方のために、薄毛歴7年の私が情報を整理して簡単にスッキリわかるようにこの記事を用意しました。
- ①前髪の後退を確かめる方法
- ②前髪が後退してしまう原因
-
- ③前髪が後退した時の対処法
- ④前髪の後退を隠せる髪型
すべて読むことで、上記の4点がすぐにわかるようになっています。今まで誰にも言えずに悩んでいたことが少しずつ解決されるはずです。
髪の毛の悩みを克服できるだけでも、だいぶ気分が楽になります。それは薄毛問題を解決した多くの男性が口をそろえて言っていることです。
これからも人知れず悩みを抱え込んで進行していく前髪の後退をただ見送るだけにならないためにも、じっくり読んでぜひ薄毛を克服してくださいね。
前髪後退がわかる簡単なセルフチェック

まず自分の前髪が本当に後退しているのかを確認してみましょう。
以前とくらべて前髪の生え際が後退してきた気がするけどわからない…という方は次のことをやってみてください。
簡単にできることなので、今すぐチェックしてみましょう!
【ステップ①】テーブルに鏡を用意するか、大きな鏡の前に立って前髪を上げておでこを出しましょう。手鏡を持っている人は、前髪をピンなどでおさえておでこが良く見えるようにしてください。
【ステップ②】どちらかの手で小指、薬指、中指の3本指を横に揃えて、中指を生え際の下にくるようにおでこに当ててください。
この時、小指と眉毛の間に隙間があれば前髪が後退している可能性があります。もともと前髪の生え際が後退していたり、おでこが広い人がいたり個人差があるため、隙間があるからといってイコール前髪後退、とは必ずしも言えません。
あくまで目安と考えてください。
次に具体的にどうのような状態であれば前髪が後退している、と判断できるのかを確認していきましょう!
セルフチェックで前髪が後退してるかも…と思っている人も諦めずにぜひ、確認してみてくださいね。
前髪後退の4つのサイン

前髪が後退しているかどうかが簡単にわかるサインは、主に次の4つです。
本当に前髪が後退しているのか判断しづらい点があるので、1つの指標にしてみてください。複数当てはまる点があれば要注意です。
前髪を上げた時におでこの面積が広くなった
一番簡単に分かる方法が前髪を上げた時のおでこの広さ。
数年前の自分のおでこの広さを思い出してみて、明らかに面積が大きくなっていたら前髪が後退している証拠です。
目で見てすぐにわかるようであれば、前髪の後退が確実に進行していると考えていいかもしれません。一度進行してしまった前髪の後退は、もう元には戻りません。
何の対策もせずに前髪が増えることは通常ないので、前髪が後退していることが明らかにわかったらすぐに対策する必要があります。
おでこの頭皮が硬くなっている
おでこの上にある前髪の生え際は、もともと髪が生えにくくなっています。
理由は2つあります。
■血管の数が少なく細い毛細血管が多い。
■髪に必要な栄養が血管から届きにくい。
そのため血流が悪くなり血液量が減ってくると、だんだんおでこの頭皮が硬くなってきます。
前髪の生え際の頭皮を指で動かしてみて、他の部分より動きにくい、硬いと感じたら要注意です。血流が悪くなって栄養が届かなくなり、髪の毛が抜けて後退している可能性があります。
前髪の生え際に産毛が増えてきた

以前とくらべて前髪に産毛が多くなったと感じたら、前髪が後退するサインと言っていいでしょう。その産毛は通常、それ以上ふとく伸びることはありません。
人の髪の毛にはすべてヘアサイクル(約3年~6年)があり、成長期→退行期→休止期を経て髪の毛が抜け、また新しい髪の毛が生えてきます。
ひたいに生えている産毛は、その成長期が短く十分育っていない証拠です。産毛のまま成長が止まってしまった髪の毛は抜けやすくなるため、前髪もだんだん後退していきます。
産毛が多くなったと気づいた時には、前髪の後退はすでに進行しているといって間違いないでしょう。
前髪にフケや痒みが目立つようになった
フケは頭皮の古くなった細胞です。
なぜフケが出るのかというと、頭皮の皮脂が多くなり菌が増殖しているせいです。
たくさん分泌された皮脂は毛穴をふさぎます。ふさがれた毛穴は栄養を髪の毛に届けられなくなるため、抜け毛が多くなってきます。
また皮脂が多くなると、頭皮環境が悪くなって痒みも出てきます。そのため、前髪の生え際が痒くなったり、掻いた時にフケが出てくるようなら頭皮に皮脂が多く分泌されていると考えていいでしょう。
前髪が後退する原因
前髪が後退してくる原因は人それぞれです。高校生から後退してくる人もいれば、20代をすぎてだんだん後退してくる人もいます。
前髪が後退していることに気づいたら、まずは原因を把握しておきましょう。原因によって対策方法は違います。
正確な原因を知ることで、正しい対策をすることができます。思い込みや勘違いで間違った方法をとっても、前髪の後退は防ぐことはできません。
前髪の後退にはどんな原因が考えられるのか、1つ1つ確認しておきましょう!
AGA(男性型脱毛症)
AGAという言葉、一度は聞いたことがあるかもしれません。
最近ではAGA専門のクリニックがたくさん開院されるようになりましたよね。
AGAとは男性型の脱毛症のこと、ーいわゆるハゲのことです。
前髪の生え際が後退したM字ハゲは典型的なAGAの症状です。しかも10代、20代など若い世代のM字ハゲほど、 進行が速い傾向にあります。
抜け毛には男性ホルモンが大きく関係していて、若い世代ほどホルモンが多く分泌されるためです。
AGAは遺伝するため、自分の家系に薄毛やハゲの人がいる場合は遺伝している可能性があります。ここでちょっと注意したいのが、AGAは母系の祖父から遺伝するということ。
父親からハゲが遺伝することはありません。
母系の祖父がフサフサで、父親と自分がハゲていたらAGA以外の原因、このあとに説明する生活習慣などが同じなどいくつかの原因が考えられます。
血の巡りが悪い
もうすでに説明した通り、前髪の頭皮の血の巡りが悪くなると抜け毛が増えだんだん後退してきます。
血の巡りが悪くなると髪の毛に必要な栄養が届けられなくなり、十分に育たなくなります。ひたいの血流が悪いと、頭皮全体の血流も悪くなっていることも考えられます。
頭皮の血の巡りが悪くなる原因は、運動不足やストレス、偏った食事、長時間同じ姿勢で作業しているなどさまざまです。
ワックスを使用している
ワックスを使っている男性はたくさんいますが、抜け毛や薄毛の原因になるとはっきり自覚している人はあまりいません。
ただしワックスを使う=薄毛になる、ということではなく、問題は使い方にあります。
手のひらに10円玉大位のワックスを出して、髪の表面に薄く塗る。その日のうちにシャワーですすぎ、落とし残しのないように丁寧に洗い落とし、しっかりと髪を乾かしてから就寝する。
手のひらにたっぷりとワックスを出して、髪の表面だけでなく頭皮にまでワックスをつける。ワックスを落とさずにそのまま就寝、またはシャワーで洗い落としたつもりでも十分に落とし切れないまま寝てしまう。
髪の毛に一番良くないのが、頭皮にもワックスがついてしまい、シャワーで十分落とさずワックスが頭皮に残っている状態です。
頭皮に残ったままだと、ワックスの油分などが毛穴に詰まってしまいます。毛穴が詰まると血行不良になり、抜け毛の原因になります。
ワックスを使ったら、その日のうちによくすすいで洗い落とすことが大切になります。
髪をきつく縛っている
女性は長い髪の毛をポニーテールできつく縛ることが多いため、牽引性脱毛症になることがあります。
男性も同じで長い毛を後ろできつく縛ることで、前髪が後退し牽引性脱毛症になってしまいます。
これは髪の毛が引っ張られることで毛根が弱くなってしまうため。毛根が弱くなると髪の毛も抜けやすくなり、前髪も後退していきます。
オールバックも前髪の生え際に大きな負担がかかっているので、好んでオールバックの髪型にしている人も前髪の後退には注意した方が良いでしょう。
不規則な生活
不規則な生活は体が不健康になるだけでなく、髪の毛にも悪い影響を与えます。
具体的には、
✓偏った食事
✓睡眠不足
✓運動不足
などです。
食事が偏り栄養バランスが悪くなると、必要な栄養素が髪の毛に届かなくなります。
睡眠不足になると成長ホルモンが分泌されず、毛母細胞の働きが弱くなって髪が成長しなくなります。
そして運動不足で血管内に十分な酸素が供給されず、結果的に血液がドロドロになって髪の毛に栄養が行き渡らなくなります。
すでに見たように、血の巡りが悪くなると抜け毛が多くなってきます。思い当たることが複数あれば、さっそく今日から改善していきましょう!
ストレスが溜まっている
ストレスが溜まってくると心の不調を訴えることがありますが、髪の毛にも良くない影響を与えます。
ストレスによって自律神経が乱れて血行が悪くなったり、ホルモンバランスが乱れて薄毛に関係した男性ホルモンが過剰に分泌されてしまったりすることがあるからです。
前髪が後退した時の対策方法

それでは実際に前髪が後退してしまったら、どのような対策をとったらいいのでしょうか?
対策法はいくつかありますが、原因や症状の進行度によって効果があるものとないものがあります。自分の症状や原因を見極めながら、一番適した対策法を見つけていきましょう。
すぐに効果が出ることはないので、継続してやり続けることが何よりも大切です。また、出てくる効果も個人差が大きいということも自覚しておきましょう。
頭皮を清潔に保つ
髪の毛を洗い頭皮についたゴミや余分な脂を取り除いて清潔に保つことは、薄毛予防の基本でもあります。
しかし、1日に何度もシャンプーをしたりたくさんシャワーを浴びればいいというものでもありません。
ゴシゴシ洗いすぎたり何度もシャンプーをすることで頭皮が傷つき、必要な脂分まで落としてしまいます。そうすると頭皮が乾燥したり、紫外線を直接頭皮に浴びることになり抜け毛も増えてきます。
過度に洗うのではなく、1日1回のシャンプーで頭皮のゴミや余分な脂を落として清潔に保つように心がけましょう。
マッサージをする
頭皮のマッサージはシャワーを浴びた時にするのがおすすめです。温かいシャワーを浴びながらマッサージすることで血行が促進され、血流が良くなるからです。
硬くなった前髪の頭皮を両手で揉みほぐすように、優しくマッサージしましょう。
円を描いたり押したりして頭皮を刺激し、徐々に頭皮全体をマッサージしていきましょう。
その時、爪を立てず、必ず指の腹で優しくほぐすようにマッサージしてください。器具を使う方法もありますが、使用方法を間違えると逆効果になることもあるので、必ず使用方法を確認してから使用するようにしましょう。
治療薬を使う

食生活やストレスが原因の抜け毛なら、その原因を解決することで前髪の後退を食い止めることは可能です。
でもAGAが原因の場合、一番効果的なのが薬での投薬治療と病院での注射による治療です。
多くの場合、内服薬でも十分毛が生えてきます。
日本皮膚科学会のガイドラインでもフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルを薄毛に効果があるとして推奨度Aの評価をしています。
従って、どうしても内服薬で毛が生えない時やもっとフサフサに生やしたい時にプラスαとして病院で治療を受けるのが基本になっています。
投薬治療で毛が思ったように生えなくても、病院で育毛メソセラピーやHARG療法を受けることで生えてくるケースもありますが、ネックになるのが金額の高さ。
1回2万円~7万円ほどの治療を半年から1年受ける必要があり、最低でも15万から80万円くらいかかります(自由診療のため病院により大きな差が出てきます)。
プロペシアやミノキシジルといった内服薬であれば1カ月1,000円くらいから安く購入できます。コスト面を考えたら、やはり内服薬から治療を始めるのが賢明です。
もちろん経済的な面で余裕のある方は最初から、病院での治療を選んでも問題ありません。最終的には自分に合った治療法を選ぶことで、納得して前髪の後退、薄毛の治療を進めることができるはずです。
→治療薬についてもっと知りたいという方はAGA治療薬一覧をご覧ください。
参考:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
育毛シャンプーを使う
育毛シャンプーを使えば、後退した前髪がすぐに復活するということはありません。継続して使うことで、悪化した頭皮環境を髪の毛が育ちやすい環境に改善することができます。
そのため、治療薬と一緒に育毛シャンプーを使うことで治療薬の効果を最大限に引き出せるようになります。
もちろん育毛シャンプーを使えば頭皮は清潔になり、髪の毛にとって良い環境になることは間違いありません。オススメは治療薬と一緒に使うことです。
育毛シャンプーを検討している方は、治療薬を一緒に使うこともぜひ検討してみてください!
植毛する
植毛は高い確率で髪の毛を生やすことができます。
しかし問題は、高額なことと植毛手術をしても毛根が生着せず思ったように生えてこないことがあること。
植毛には人工の毛を使った人工毛植毛と、自毛を使った自毛植毛の2種類があります。
自毛植毛であれば拒絶反応はほとんどありませんが、人工毛植毛の場合は体に拒絶反応があらわれる場合があることも知っておいてください。頭皮に炎症を起こしたり、健康な髪の毛が抜け落ちたりすることがあります。
植毛する時は、信頼できるクリニックを選ぶことも重要になってきます。
10代や20代でも前髪の後退は治る?

10代の高校生や20代の早い段階から、前髪が後退してくる人は少なからずいます。
若いうちから前髪の後退が進行してくると、回復するのは無理なんじゃないか…とすぐに諦めてしまう人がいますが、実際はそんなことはありません。
AGAが原因の場合でも、早めに治療することで大きな効果が現れることがあります。
でもすでに薄毛が進行し前髪もだいぶ後退してしまうと、治療薬を使っても効果を出すのが難しくなります。
10代や20代の若い年代ではAGAを発症すると、ホルモンの関係でどんどん進行してしまいます。前髪が後退してきてるかもしれない、と気づいたら早めの対策をとるように心がけていきましょう。
前髪が後退した時におすすめの髪型
前髪が後退した時に気になるのが髪型ですよね。
ひたいが目立ってくるとどうしても隠したくなりますが、どうすれば薄くなっている部分を気にしない髪型ができるのでしょうか?
オススメの髪型を4パターン用意しましたので、自分に合いそうな髪型をチョイスして挑戦してみてください!
短めにして前髪を上げる
ひたいを隠そうとせず、あえて短髪にすることで清潔感が出て印象が良くなります。
中途半端に前髪を伸ばしてひたいを隠していると、隠そうとしていることが見え見えでかえって印象が悪くなる場合があるので注意しましょう。
前髪を上げることで視線が上にいきおでこが気にならなくなります。思い切って短髪にして見せてしまえば、気分も楽になるかもしれませんね!
前髪にボリュームをもたせる
どうしてもおでこを見せたくない、見せるのが恥ずかしいという男性は前髪を伸ばしてボリュームを与えることで、おでこの広さを隠せます。
ただし、そのまま真っ直ぐに髪を下ろしてしまうと重々しい印象になるので、斜めに流してみてください。
左右どちらかに少し流すだけで印象がガラリと変わります。
ソフトモヒカンにする
おでこを見せることに抵抗がなくなったら、ソフトモヒカンにするのもオススメです。
短髪にして前髪を上げるだけより、センターにボリュームを持たせてワックスで髪を上げることで視線がセンターに集中しておでこの広さが気にならなくなります。
清潔感があるため、男女ともに好感度の高い髪型なので特に卵型の顔の方にはオススメです!
ツーブロックにしてパーマをあてる
前髪が後退し頭髪全体が薄くなってきたら、サイドをスッキリと短くすることでさわやかな印象になります。頭頂部のボリュームを増やすことでバランスが良くなり、薄毛も目立たなくなります。
ポイントは毛の流れを作って、要所を散らすこと。視線が毛の流れに誘導されれば、おでこの広さが目につきにくくなります。
前髪が後退してきたら早めの対策がベスト
薄毛は年齢を重ねるごとに、多くの男性が抱える悩みの1つです。
10代後半から20代にかけて抜け毛が多くなり、若いうちから前髪が後退したり頭頂部が薄くなってくるとちょっと危機感を覚えますよね。
危機感を覚えた時、男性は次の2通りの行動パターンをみせます。
①「自分はまだ大丈夫、薄毛なんて気のせいだ」と現実の自分を受け入れない
②「まずい、なんとかしないと!」と現実を受け入れ、すぐに薄毛対策に着手する
もしあなたが①番であれば、前髪の後退を食い止めるのはおろか、将来的な薄毛を阻止することはとても難しくなります。
10代、20代の若い世代の薄毛ほど早めの対策が必要になります。
30代~50代の働き盛りの世代から気になり始めた方でも、少しずつでも薄毛対策をしていくことで進行を遅らせることができます。
特に原因がAGAであれば、自然に薄毛が改善することはありません。
鉄は熱いうちに打て、といいますよね。
前髪が後退していることに気がついたら、この記事で紹介した対策法を参考に今日からでも実践してくださいね!
関連ページ
参考サイト
・日本皮膚科学会ガイドライン
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