フルナイト

口コミ・レビュー(51件)

フルナイトの特徴

フルナイトは有効成分にエスゾピクロンを含む、短時間作用型の睡眠薬です。

服用後30分で睡眠を促すことから、寝つきの悪い入眠障害に有効です。

また、5～6時間持続することで、夜中に起きてしまうという中途覚醒にも有効です。

フルナイトの効果

効果の効き始め	30分
効果のピーク	1時間
持続時間 (半減期)	5～6時間

フルナイトは入眠障害・中途覚醒といった不眠症状に効果が期待できます。

服用後は30分ほどで睡眠を促し、5～6時間持続します。

即効性がありながら持続時間が短いことで、翌日に効果を持ち越すことなく使用できます。

フルナイトの効き目のグラフは以下の通りです。

◆フルナイトの作用時間と効果◆

フルナイトの睡眠改善効果

フルナイトの先発薬であるルネスタにおいて、国内で多数の臨床試験が行われています。

安全性試験として、不眠症の方を対象とした臨床第Ⅲ相試験では、入眠までの時間・総睡眠時間・中途覚醒3つにおいて
投与前よりも優位な結果となりました。

◆成人の不眠症の方◆

		投与前	4週間後
入眠速度	2mg	1時間	20分
	3mg	1時間	20分
中途覚醒時間	2mg	45分	10分
	3mg	30分	5分
中途覚醒回数	2mg	2回	1回
	3mg	2回	1回

入眠速度に関しては2mgも3mgも40分短縮されました。

また中途覚醒は、回数・起きている時間ともに下がりました。

フルナイトは睡眠の質も向上

上記と同じ安全性試験においては、睡眠の質、深さも向上したという結果があります。

◆成人の不眠症の方◆

		投与前	4週間後
睡眠の質	2mg	3.6	5.9
	3mg	4.5	6.2
睡眠の深さ	2mg	3.7	6.1
	3mg	4.5	6.2
総睡眠時間	2mg	5時間	6時間
	3mg	1時間5分	6時間20分

入眠速度や中途覚醒が減ったことで、睡眠の質や深さも向上しています。

フルナイトは、睡眠に不安がある方・不眠症の方に非常に有効です。

フルナイトとその他の睡眠薬の違い

睡眠薬には、要時間・中間型・短時間型・超短時間型といったタイプがあり、それぞれ作用する時間に違いがあります。

フルナイトは超短時間型に分類され、他の睡眠薬に比べて即効性が高く、作用時間が短い点が特徴です。

寝つきが悪くすぐに入眠できない入眠困難には、超短時間型のフルナイトや、短時間型～中間型のロゼレムのような睡眠薬が適しています。

また、フルナイトは作用時間が他よりも短いことから、翌日に眠気を持ち越しにくく、日常生活に支障をきたさないところもメリットです。

一方で、夜中に何度も目を覚ます、早朝に目が覚めてしまうといった悩みがある場合は、より長く作用するデエビゴやベルソムラなどの中間型タイプの薬が合っていることもあります。

このように種類によって効果が異なるため、自分の睡眠の悩みに合わせた薬を選ぶことが大切です。

フルナイトとルネスタの違い

フルナイトとルネスタは、どちらも不眠症の治療に用いられる薬で、有効成分として"エスゾピクロン"を含んでいます。

実はルネスタが先発薬であり、フルナイトはそのジェネリック医薬品なのです。

ジェネリック医薬品は、先発薬と同じ有効成分であるため、効果や副作用に差はありません。

大きな違いとして挙げるとすると、その購入方法にあります。

ルネスタは病院にて診察を受けた上で処方されますが、フルナイトは国内の病院では取り扱いが無く、個人輸入という形でのみ入手可能です。

アモバンとは？

アモバンは不眠症の治療に使われる睡眠薬で、非ベンゾジアゼピン系に分類される薬です。

この種類の睡眠薬は、従来の睡眠薬に比べて依存性や筋弛緩作用が少ないとされています。

そのため、副作用が心配な方でも比較的安全に使用しやすい薬です。

フルナイト(ルネスタ)もアモバンと同じく、非ベンゾジアゼピン系に属していますが、成分が異なります。

アモバンにはゾピクロン、フルナイトにはゾピクロンを改良して作られたエスゾピクロンという成分が配合されています。

どちらも入眠を助ける効果がありますが、エスゾピクロンの方が副作用の苦みが抑えられ、さらに中途覚醒にも効果が期待できるところが大きな違いです。

フルナイトの強さ

先発薬がルネスタであるフルナイトは、不眠症治療薬の中で中程度の効果と安全性を持つ薬です。

特に、非ベンゾジアゼピン系の中では効果が強いとされ、寝つきの悪さに悩む方には適しています。

ただし、より強力な効果を持つベンゾジアゼピン系の薬と比べると、作用はやや穏やかです。

効果の強さでは極端に強いわけではありませんが、高い安全性でしっかり効果を感じたい方におすすめです。

フルナイトの作用機序

フルナイトは、非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬で、脳のGABAと呼ばれる物質の作用を強めることで、自然に近い眠りを促します。

GABAとは、脳の活動を鎮める役割を持つ神経伝達物質で、不安や緊張をやわらげる働きがあるのです。

GABAが働くためには、受容体というスイッチのような構造と結びつく必要がありますが、この受容体には眠りを促すω1受容体と、不安をやわらげたり筋肉を緩めたりするω2受容体があります。

フルナイトはこのうちのω1受容体に作用することで眠りを促すことができるのです。

また、ω2受容体には作用しないため、ふらつきや転倒といった副作用のリスクが比較的少ないとされています。

無理に眠らせるのではなく、脳の自然なはたらきを手助けすることで、より自然で心地よい睡眠を促すことができるのが、フルナイトの特徴です。

フルナイトの飲み方

回数	1日1回
タイミング	就寝直前 (空腹時)
1回量	2mg
最大量	3mgまで

フルナイトは就寝直前に1回2mgを服用してください。
なるべく空腹時の服用が望ましいです。

1日の最大量は3mgです。
3㎎を超えての服用はしないでください。

フルナイト使用上の注意点

フルナイトを服用する際は、下記の点にご注意ください。

■すぐに就寝できるときに服用する
フルナイトは即効性が高く、服用後速やかに眠気を引き起こす薬です。
途中、起きて作業や活動をしたい場合の服用は避けましょう。

■アルコールとの併用は避ける
アルコールと一緒に飲むと、互いに作用を強め副作用のリスクを高めるおそれがあります。

■長期間の連続使用は避ける
むやみに長く使い続けると、薬への耐性や依存が生じる可能性があります。
使用期間や量は自己判断せずに、医師の指示に従いましょう。

■高齢者は慎重に使用する
年齢とともに薬の代謝が遅くなるため、ふらつきや転倒のリスクが高まります。
用量は基本的に1回1mgとし、増量した場合も2mgを超えないでください。

■服用後の自動車の運転、危険を伴う作業などは避ける
服用から翌朝まで集中力や注意力の低下が続くおそれがあるため、自動車の運転や危険を伴う機械の操作、高所での作業は避けてください。

フルナイトとアルコール・食事の影響

フルナイトはアルコールとの相性が悪く、薬の作用を増強させてしまう可能性があります。

副作用のリスクが高まる可能性がありますので、飲酒は避けてください。

また、服用時は空腹状態が推奨されています。

食後すぐに服用してしまうと、効果が十分に発揮されません。

フルナイトを服用中の食事・アルコールとの併用は避けてください。

フルナイトを服用できない方

また、以下に該当する方は服用に注意が必要となります。

上記に該当する方は、使用する前に医師に相談してください。

フルナイトの副作用

フルナイトを服用すると、味覚異常や口の渇き、頭痛などの副作用が見られる場合があります。

安全性解析対象症例による副作用の発現頻度の報告では、用量が高くなるほど、副作用のリスクも高くなる傾向にあります。

詳しい副作用については以下をご確認ください。

副作用が強く起こる場合は使用を中止し、病院を受診してください。

重大な副作用

フルナイトの重大な副作用のひとつに、健忘という記憶がなくなってしまう症状があります。

服用後に中途半端な覚醒状態になってしまうことで起こるとされており、脳の機能が低下することから服用後～入眠までの記憶を忘れてしまうという場合があります。

健忘の対策としては、寝る直前にフルナイトを服用することです。

寝る直前に飲んでも健忘の副作用がある場合、服用する成分量を減量するか、作用時間が長い睡眠薬に切り替えることをおすすめします。

フルナイトの依存性

非ベンゾジアゼピン系に分類されるフルナイトは、他種類の睡眠薬よりも比較的依存性は低いとされています。

しかし、長期間に渡り使用を続けることで、依存性のリスクが高まるため、服用には十分注意が必要です。

服用する場合は必要最低限の期間に留め、自己判断での増量や長期使用は避けるようにしましょう。

服用期間や量については、医師と相談しながら決めることが大切です。

また、急に服用を止めると離脱症状が現れることがあります。

離脱症状については次の項目で詳しく解説していますので参考にしてください。

離脱症状とは？

離脱症状とは、長きに渡り薬を服用していた人が、急に服用をやめた際に現れる体や心の不調のことです。

フルナイトのような睡眠薬でも、突然断薬すると不眠の悪化や不安感、イライラ、手の震えなどの症状が出る可能性があります。

こうした離脱症状を避けるためには、いきなりやめるのではなく、少しずつ服用量を減らす減薬を行うことが大切です。

減薬をする際にも自己判断で量や頻度を調節することはせず、医師の指示に従いましょう。

フルナイトは病院のクリニックで入手できますか？

フルナイトは日本国内の病院やクリニックでは処方されていません。
これは、フルナイトが海外製の医薬品であり、日本で承認された医薬品ではないためです。
そのため、フルナイトを入手するには医療機関ではなく、海外通販を通じて個人輸入という形で取り寄せる必要があります。
⇒個人輸入について

フルナイトはどこで購入できますか？

フルナイトは海外製の医療用医薬品のため、薬局・ドラッグストアといった市販での販売はされていません。
また、Amazonや楽天など、国内の通販サイトで購入することはできず、購入するには個人輸入代行サイトを通じて海外から取り寄せる方法のみとなります。
海外通販サイトでは、日本で未承認の医薬品やサプリメントも、個人輸入を通じて手に入れることができます。

ハイプナイトとの違いは何ですか？

フルナイトとハイプナイトは、どちらもルネスタのジェネリック医薬品であり、有効成分にはエスゾピクロンが含まれています。
そのため、効果がでるまでの時間や持続時間、副作用の出方などに大きな違いはありません。
異なる点としては、製造しているメーカーや内容量です。
例えばハイプナイトは1mg・2mg・3mgの3種類がありますが、フルナイトは2mgのみとなっています。
⇒ハイプナイト商品ページ

フルナイトとハイプナイトは一緒に使えますか？

フルナイトとハイプナイトは、併用することができません。
フルナイトに限らず、睡眠薬は併用することができません。
また、複数を同時に使用しても効果が高まるわけではなく、むしろ副作用のリスクが増す可能性があります。
効果を感じにくい場合には、自己判断で薬を増やしたり他の薬と組み合わせたりせず、医師の診察を受けて、自分の体に合った治療法を見つけることが大切です。

睡眠導入剤や睡眠サプリとの違いは何ですか？

睡眠導入剤は、不眠などの症状を治療・緩和するための薬であり、基本的には医師の診察や処方が必要です。
睡眠サプリは医薬品ではなく、睡眠の質を保ちたい人や生活リズムを整えたい人が、健康維持を目的として使用するもので、食品として扱われます。
フルナイトは医薬品に分類される睡眠導入剤の一種で、なかでも超短時間型の作用を持つ薬です。
サプリメントは市販でも気軽に購入が可能ですが、医薬品のような高い効果は期待できませんので、眠れない状態が続いている場合は、まずは医師へ相談しましょう。

フルナイトの保管方法

■高温多湿を避け、直射日光が当たらない場所に保管してください。

■小さな子の手の届かない場所に保管してください。

■表示されている期限を過ぎたものは使用しないでください。

参考サイト

・医療用医薬品 : ルネスタ (ルネスタ錠1mg 他)

・ルネスタ錠1mg、ルネスタ錠2mg、ルネスタ錠3mg

・上手なセルフメディケーション　OTC医薬品協会