ツイミーグ（ルピメグ）

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ツイミーグの特徴

ツイミーグは、日本で初めて承認されたイメグリミン系の2型糖尿病治療薬です。

最大の特徴は、ミトコンドリアに作用する全く新しい作用機序を持つ点です。

有効成分のイメグリミンは、インスリンの効きを良くするインスリン抵抗性の改善と、インスリンの分泌促進という2つの働きがあります。

この2つの作用により、血糖値を無理なく下げやすくなり、低血糖のリスクも抑えられます。

ツイミーグの効果

ツイミーグは、血糖値を下げるために2つの作用を同時に持つ医薬品です。

1つ目は、インスリンの効きを良くする働き、2つ目はインスリンの分泌を自然に促す作用です。

このダブルの作用により、特に日本人に多いインスリンを出す力が弱まっている2型糖尿病に適しています。

他の治療薬は、どちらか一方の作用しか持たないことが多い中、ツイミーグは両方の機能をバランス良く備えています。

そのため、単剤でも血糖値のコントロールがしやすく、様々なケースに合わせた対応が可能です。

インスリン抵抗性の改善

ツイミーグは、細胞内に存在するミトコンドリアの機能を整えることで、インスリンが適切に作用できる状態を作り出します。

特に、肝臓では糖を新たに作る働きである糖新生を抑制し、血糖の上昇を防ぎます。

さらに、筋肉ではブドウ糖を取り込みやすい状態に整え、エネルギーとして活用しやすくします。

こうした作用により、インスリンがきちんと働ける体内環境を整えることができ、血糖値を自然に下げる手助けをするのです。

インスリン分泌をサポート

糖尿病が進行すると、すい臓のβ細胞が弱ってしまい、インスリンを分泌する力が低下します。

ツイミーグはβ細胞の働きをサポートして、インスリンの分泌を助ける作用があります。

主な特徴は次の通りです。
血糖値に応じた自然な分泌調整が可能なため、低血糖のリスクが少なく、体に優しい血糖コントロールが期待できます。

他の糖尿病治療薬との違い

ツイミーグは、インスリン抵抗性の改善と分泌促進の両方に作用する点が大きな特徴です。

細胞のエネルギー代謝に関与するミトコンドリアに働きかけることで、他の糖尿病治療薬とは異なるメカニズムで血糖値を調整します。

低血糖のリスクが低く、他の糖尿病治療薬との併用も検討しやすいため、GLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬が使えない方にも適しています。

ここからは、ツイミーグ(イメグリミン系)と他の代表的な糖尿病治療薬との違いを詳しく見ていきましょう。

メトホルミンとの違い

ツイミーグとメトホルミンは、どちらもインスリンの効きにくさを改善する働きがあり、2型糖尿病の治療でよく処方されます。

この共通点からよく比較されますが、ツイミーグはインスリン分泌の促進作用も備えており、より広い効果が見込めます。

以下に、両者の違いを比較表にまとめました。

インスリン分泌機能が低下している方や、腎機能がやや低い方にはツイミーグが適しています。

一方で、血糖コントロールの効果という点ではメトホルミンが優れており、経済的負担も少なく治療を続けやすいです。

ツイミーグと併用可能な糖尿病治療薬

ツイミーグ（イメグリミン）は、多くの糖尿病治療薬と併用可能で、実際に併用療法としての臨床試験も実施されています。
併用時に特に有効な組み合わせを紹介します。

ツイミーグのよくある質問

ツイミーグは何時に飲めばいいですか？

ツイミーグは、朝食後と夕食後の1日2回の服用が基本です。
食後に服用することで、胃腸への刺激を抑えるため副作用の予防にもつながります。
また、毎日決まった時間に飲むことで、血糖値が安定しやすくなります。

低血糖のリスクはありますか？

ツイミーグは低血糖のリスクが少ない医薬品です。
その理由は、血糖値が高いときにだけ作用する血糖依存型の仕組みを持っているためです。
例えば、血糖値に関係なく作用するタイプと異なり、血糖が正常なときにはインスリンを過剰に分泌させません。
ただし、スルホニルウレア薬やインスリン製剤と併用すると低血糖の危険性が高まるため、医師の指導のもとで行ってください。

ツイミーグとメトホルミンの違いは？

ツイミーグとメトホルミンは、いずれもインスリンの効きを良くする作用を持つ医薬品ですが、働く範囲に違いがあります。
メトホルミンは主に肝臓と筋肉に作用し、インスリンが効きやすい状態を作ります。
一方でツイミーグは、それに加えてすい臓のインスリン分泌も自然に助ける働きがあるため、効きと分泌の両方をサポートできるのが特徴です。

ツイミーグは長期的に使用できますか？

ツイミーグは長期的な使用が可能な糖尿病治療薬です。
日本国内で実施された治験においても、1年以上の使用実績があり、安全性が認められています。
ただし、継続して使用する場合は、腎機能などを確認するための定期的な血液検査が推奨されます。

ツイミーグの服用方法　

ツイミーグは1日2回、1回あたり1000mgを朝食後と夕食後に服用します。

1日の最大摂取量は2000mgのため、超えないように注意してください。

食後に服用することで、胃腸への刺激が抑えられ、副作用の軽減につながります。

ツイミーグ服用の注意点

飲み忘れた場合は、気づいた時点で1回分を服用します。

ただし、次の服用が迫っている場合は1回分をとばし、2回分まとめて飲まないよう注意してください。

以下のような方は、服用に際して注意が必要です。

ツイミーグの副作用

ツイミーグの主な副作用は以下の通りです。
これらの症状は主に消化器に関連するもので、服用初期に現れやすいものの、継続するうちに改善することが多いです。

ツイミーグの重大な副作用

ツイミーグの重大な副作用として、低血糖の症状が見られることがあります。

単剤で使用する場合は低血糖の可能性は低いものの、他の糖尿病治療薬と併用すると、リスクが高まる恐れがあります。

低血糖の症状は以下の通りです。

ツイミーグの併用禁忌

併用禁忌薬

現在ツイミーグと併用して使用が禁止されている医薬品はありません。

併用注意薬

ツイミーグと併用する際に注意が必要な医薬品には以下のものがあります。
併用することで、低血糖を起こす恐れがあります。

併用を検討する場合は事前に医師へ相談し、適切な管理のもとで服用しましょう。

参考サイト

・医療用医薬品 : ツイミーグ

・日経メディカル‐ツイミーグ錠500mg

・くすりのしおり‐ツイミーグ錠500mg