湯シャンは髪にいい?

湯シャンは髪にいい? 美容

ここ数年話題になっている、シャンプーを使用しない洗髪湯シャンをご存じでしょうか?

湯シャンを実践する人が増えたのは、色々と効果があったからだといいます。

実際に湯シャンをするとどんな効果があるのでしょうか。

話題の湯シャンとは?

年齢を重ねてくると男性でも女性でも頭皮の健康には気を付けたいものです。

これまで以上に育毛や抜け毛防止には敏感になる方も多いと思います。

少し前からSNSやネット、テレビなどで話題になっているようです。

湯シャンはもともとオーガニックな健康志向を好む、海外のセレブが実践してた美容法の一つと言われています。

シャンプーを使用しない、適温のお湯のみで頭を洗うことを意味し、海外ではノー・プー(ノーシャンプーの意)と呼ばれています。

なぜ湯シャンがこれほど注目されるようになったのか?

それはお湯だけの洗浄でも頭皮の汚れの70~80%は落ちると言われ、頭皮や髪の毛を丈夫で健康的に保つ効果があるのだそうです。

シャンプーをし過ぎると必要以上に皮脂が取られてしまうようですが、匂いやベタつきの元なので「いいのでは?」と思ってしまいます。

しかし、皮脂が取られ過ぎると頭皮は皮膚を守るためさらに皮脂を分泌します。

これを繰り返すことで、皮脂の分泌量がさらに増えてしまいます。

皮脂の過剰分泌は頭皮のph値を変化させ、常在菌のバランスを崩しフケや匂いの原因となります。

頭皮に適度な潤いや皮脂があれば、皮膚は乾燥や自然に強くなる頭皮が本来持っているバリア機能が元通りになります。

湯シャンを始めるにあたり、特に難しさもないためハードルも低く、試してみる価値ありと様々なお薦め記事や体験談も多くあり、実践された方の評判もなかなか良いものが見受けられます。

シャンプーが原因?

なぜ湯シャンが話題になったのか、その理由として抜け毛を気にする人が増えたからだと言われています。

その原因のやり玉に挙がったのがシャンプーです。

シャンプーに含まれる成分として悪名が高いのがラウリル硫酸Naやラウリル硫酸ナトリウムです。

強い洗浄力と刺激がある成分で、シャンプーなどに含まれる界面活性剤です。

シャンプーした時に、皮脂や汚れがしっかり落ちるのはこの成分が入っているからなのです。

人体に対して発がん性や毒性、アレルギーがある訳ではありませんが、皮膚に対する刺激は強いのは確かです。

汚れが落ちるのはいいのですが、必要以上に頭皮にある皮脂が落ちすぎでしまうと、乾燥しやすくなり痒み・フケが出る原因となります。

湯シャンは適度に皮脂を残すので、乾燥の心配はありません。

湯シャンのデメリット

湯シャンにはデメリットも存在します。

第一に洗い上がりがさっぱりしません。

シャンプーの洗い上がりは、髪に油分を感じないためスッキリとした洗い上がりになり、香料があるのでいい香りがします。

しっかりと汚れが落とせた満足感を得られますが、これが一切ありません。

小さい頃からシャンプーに慣れ親しんでいる方にとっては、これが無いのはかなり違和感があると思います

もう一つが、髪形をセットする際にヘアワックスなどのスタイリング剤を使用する方もいると思います。

製品によっては湯シャンだけではしっかりと落とせないものもあるので、普段から出かける時にスタイリング剤を使用している方には不向きと言えます。

他にも元々皮脂の分泌が多いオイリー肌の方、ふわっとした髪型を希望する方にも相性は良くないかも知れません。

湯シャンの方法

湯シャンの効果をしっかりと発揮させるためには、正しい方法が必要となります。
ちょっとの手間と時間を加えるだけで、気になるデメリットを回避できます。

①髪をブラッシング

頭皮の汚れを浮かせながら、髪のまとまりをほぐします。

ブラッシングはシャンプーで言うところの予洗いのようなものです。

これにより頭皮や髪の毛に付いた汚れが落ちやすくなります。

髪のまとまりが取れると、余計な摩擦で髪の毛にストレスを与えません。

②ぬるま湯で4~5分洗う

しっかりと頭皮にシャワーでお湯をかけます。

お湯は40度以下が理想です。

40℃以上のお湯だとしっかりと皮脂が落ちやすくなりますが、必要な分まで落とし過ぎてしまいます。

最初は慣れるまで温度は高めでいいですが、何度かやっているうちに40度以下にしていきましょう。

頭の下から上に指の腹で頭皮をマッサージするように、汚れを揉みだすイメージで洗います。

シャワーヘッドを頭皮に近づけて、時間をかけて洗えば皮脂を落としながら、頭皮の血行も良くなります。

時間がある場合は湯舟に10分浸かり、汗をかいて皮脂汚れを落ちやすくしてください。

③しっかり乾かす

自然乾燥はせずに、タオルで水気をとりドライヤーで頭皮から髪の順でしっかり乾かします。

水分が残っていると、雑菌が繁殖しやすく髪の絡まりや痛みの原因となります。

タオルで髪をごしごし擦らないように、やさしく抑えるように水分を取ってください。

追加情報

湯シャンは体質改善の一種ですので、希望する効果が出るまでは時間がかかります。

最初は洗った後でも、ベタつきや匂いが残ると思いますが、しばらくすると皮脂の分泌は抑えられるようになります。

シャンプー後のトリートメントも必要ありません。

必要以上の栄養を髪に与えると、丈夫でツヤのある髪本来の機能が現れません。

毛先が広がるなどまとまりが必要な場合は、スタイリング剤は使用せずワセリンや椿油などを毛先に付けるのがいいです。

シャンプーも必要

湯シャンを実践している方の意見として、全くシャンプーを使わないわけではないようです。

福山雅治さんやタモリさんは湯シャンの実践者として有名ですが、たまにシャンプーしているそうです

大部分の汚れは落ちるとはいえ、整髪剤やワックスなどはロウ素材などが配合されているため、体の自浄作用やお湯だけで落とすのは難しいです。

大気中の排気ガス、タバコのにおいなども本来自然界にないものなので、しっかりと汚れを落とすためにもシャンプーの使用に必要性はあるものです。

湯シャンをする場合にはその日は整髪料を付けないことや、野外にあまり出ないことに注意すればその日は湯シャンでも問題ありません。

体質に合わせて使い分ける

体質の合う合わないや効果の個人差、普段の仕事や生活での問題もあるため、いきなり湯シャンにチェンジするのではなく、少しずつ試して行くようにしてください。

かぶれやかゆみが現れ続くようであれば、すぐに止めて医師に相談するようにしてください。

湯シャンは乾燥体質の方には有効ではありますが、皮脂の分泌が活発な方は湯シャンとシャンプーを交互にするのがお勧めです。

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参考サイト

シャンプーを使わない“湯シャン”の効果は?

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