EDから自分の健康状態を知る。

EDから自分の健康状態を知る。 ED(勃起不全)

日本では約1000万人以上の方が何らかの要因でEDの症状を抱えている可能性があると考えられています。また、高齢になればなるほど、EDを発症する人は増えていき、発症ピークは50~60歳です。

これまで、EDの原因は心理的なものを起因とする心因性のものが最も多いと考えられていましたが、診断方法の発達により心因性EDよりも器質性(混合性も含む)EDのほうが多いことがわかってきました。

器質性EDは主に血管障害、糖尿病が主な要因です。

血管は年齢を重ねると徐々に硬く、脆くなりやすくなります。血管が固く・脆くなると血液の血流量がうまく調整できなくなり、EDの場合であれば陰茎が健康に勃起するために必要な血液を供給できなくなってしまいます。

血管障害の疾患となると、EDに留まらず、動脈硬化や狭心症(心筋梗塞)、脳梗塞などの生活習慣病なども含まれます。つまり、EDは生活習慣病の一種と考えて間違いありません。

他の生活習慣病と比べて、EDの発症リスクは高いのですが、その理由は陰茎周辺の血管がほかの血管より細いためで、動脈硬化は細い血管から進行するために影響を真っ先に受けてしまいます。

器質性EDのリスクファクター(病因)や疾患の進行具合は狭心症や心筋梗と言った虚血性心疾患と重なるところがあります。

  • 加齢
  • 肥満(メタボリックシンドローム)
  • 高血圧
  • 高脂血症
  • 糖尿病
  • 喫煙
  • インドアなライフスタイル

EDを疑い始めたらEDの治療だけでなく、人間ドッグや健康診断など受診してみてもいいでしょう。健康にも気を使ってみるといいでしょう。早期に何らかの疾患が見つかって大事に至らずに済むでしょうし、生活習慣の改善のきっかけにもできます。

EDの治療には動脈硬化の改善が不可欠

EDの原因の多くが血管障害であることから、EDの治療というのは血管障害の改善というのが治療の目的になります。

ED治療の第一選択肢はED治療薬となるのですが、それはED治療薬の効果が血管を流れる血流量の改善で、その効果範囲は血管に選択的に作用していきます。

EDを改善することができる理由は、ひとえに血管障害を取り除く作用を持っているからでその作用は血流量を増やすだけでなく、血管そのものにも作用して動脈硬化を改善します。

ED治療は生活習慣病の改善にもつながる

EDを治療することは動脈硬化を改善することになるわけですが、ほかの動脈硬化によって発症してしまう生活習慣病の改善にもつながるのでしょうか。結論から言えば、改善します。

ED治療薬は血管に作用するわけですから、その血管が固くなる動脈硬化によって発症する生活習慣病の改善につながるのは当然なわけで、EDが改善しているなら健康にもつながります。

ただし、狭心症などの虚血性心疾患を患っており、治療薬として硝酸剤やニトログリセリンなどの医薬品を服用している方はED治療薬は服用できません。

併用すると急激に血圧が下がってしまい命にかかわることも考えられます。実際に併用したことによる死亡事故も起きていますので決して併用しないでください。

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参考サイト

EDは動脈硬化のサイン! 気になる治療薬の最新事情

日本大学医学部泌尿器科

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