睡眠薬とアルコール

睡眠薬とアルコール 睡眠

薬とアルコールを同時に摂取するのは体に良い効果がないどころか、悪影響を与えるものです。

特に睡眠薬とアルコールは絶対に併用してはいけません。

2018年末にあったニュースを例に、どのようなことになるかを解説していきます。

著名アスリートの逮捕

昨年の12月16日に元イングランド代表のサッカー選手、ウェイン・ルーニー氏がアメリカ・ワシントンのダレス国際空港で逮捕される騒動があった。

逮捕の理由は「公共の場における悪態、酩酊」したとのことで、バージニア州法に違反したのだそう。

実は逮捕される前、ルーニー氏はジェット機の中で睡眠薬を少量のアルコールと共に服用。

その為、完全に酩酊状態となったところで、降機し公衆の面前で悪態をついて逮捕されたようです。

空港の警報器を鳴らしたり、周囲に汚い言葉を発し罵ったとのこと。

軽犯罪での逮捕された後、罰金の116ドル(約12,528円)を支払い釈放された。

このニュースが出たころ、サッカー好きは一昨年のニュースを思い出した方も多い方と思います。

それはルーニー氏は以前にも、飲酒運転によるトラブルを起こし、2年間の運転禁止と100時間の社会奉仕が課せられていました。

アスリートとして、品行方正とまではいかなくても公共の面前での迷惑はいけません。

せっかくの経歴に傷をつけてしまいますからね。

危険な睡眠薬の服用方法

ここで注目なのが、睡眠薬の服用方法です。

ルーニー氏は睡眠薬を規定の用量を服用していますが、その際アルコールの3種類のカクテルと一緒に飲んでいます。

多分飛行機での移動時間を利用して、寝ておこうと考えていたのかも知れません。

ついでにちょっとお酒も飲んだら、リラックスが出来ると思って飲んだのでしょう。

「薬とアルコールは一緒に飲んではいけない」「睡眠薬はもっと危険」なのは分かっている方は多いと思いますますが、一緒に飲むとどうなるのでしょう?

薬とアルコールの代謝

薬もアルコールも体に入ると、肝臓で代謝され一定時間が過ぎると体外へ排出されます。

この代謝される間は薬もアルコールも成分が効いている状態で、薬なら症状が抑えられ、アルコールは酔ったりする訳です。

しかし、薬とアルコールを同時に服用すると肝臓は先にアルコールを代謝するため、薬の代謝は後回しになります。

薬の代謝が行われなければ、効果がずっと続くからいいと思いますが、長時間代謝されずにいると効き目が過剰に現れることになり、副作用の症状も強く出てしまいます。

薬には効果がある反面、ほとんどの場合副作用があります。

これは本来意図してない効果の為、体にも負担をかけることになります。

睡眠薬とアルコールの代謝

特に睡眠薬とアルコールは危険で、同時に服用すると肝臓の代謝障害がおこり、鎮静効果が強く出て酩酊状態になりやすくなります。

その他、普段は出ないような暴言や呼吸困難、全く覚えていない記憶障害などの症状が現れます。

まさにルーニー氏の状態になる訳です。

寝酒はダメ

よく寝酒として睡眠前にアルコールを飲んでから寝る方も多いと思います。

私自身も以前よくやっていましたが、実は寝酒はあまりお勧めではありません。

アルコールには二段階の作用があり、アルコールの血中濃度がまだ低めの状態では興奮作用がおこり、血中濃度が高くなると鎮静作用が現れます。

お酒をたしなんでいる方はお分かりだと思いますが、お酒が進んできたあたりは気分がよく、テンションが上がりますが、しばらく経つと眠くなる状態になります。

大分飲んだ後は実際すぐ寝ることはできるのですが、時間が経つと血中濃度は低くなり、興奮作用とはいかなくても眠りの浅いノンレム睡眠が増えます。

眠りが浅いと中途覚醒したり、アルコールの利尿作用でトイレで目が覚めることになります。

寝酒は質の良い睡眠の妨げになるため、しっかり睡眠を取りたい場合は寝酒ではなく寝る3~4時間前までの晩酌に留めるようにしてください。

就寝時間に近い場合のお酒は、たまにであればワイン一杯ビール中瓶1本ぐらいがいいとされています。

睡眠薬は正しく使う

ただ布団に入っても色々考えてしまい、寝付けないという不眠症で悩んでいる方もたくさんいます。

不眠は普段の生活にも支障が出てくるものなので、どうしても寝れない方にとっては、すぐにでも解決したい悩みではあります。

やはりその場合は睡眠薬を使用するのも一つの効果的な方法です。

寝酒よりはしっかりとした睡眠をすることができます。

睡眠薬はよく大量摂取で自殺に使われたり、悪い事をするために使われたりと、日本では睡眠薬は危険な印象もあると思います。

日本では不眠の最終手段として睡眠薬を考える一方で、世界的に不眠症で悩む方の多くは普段から睡眠薬を使用していると言われています。

睡眠薬の使い方も間違わなければ、とても効果的な薬です。

分からなければ医師に相談し正しい使い方を聞いて、質の良い睡眠が出来るようにしてください。

まとめ

日本の医療機関で睡眠薬を処方される場合、ある程度の薬についての説明が医師からあるため、アルコールと一緒に服用するという方は少ないと思います。

合法ドラッグや覚せい剤のように、気分をハイにする効果は全くありませんので、間違っても興味本位で試すことはしないでください。

目が覚めたらただ後悔が残るだけです。

またルーニー氏の話題になりますが、人前で酩酊して悪態をつくようなことはないようにしたいものです。

関連ページ

参考サイト

「何回、同じことをやったら気が済むの!?」 泥酔騒動のルーニーに呆れ果てた“愛妻”が一喝!

タイトルとURLをコピーしました