生理痛がひどいときが多い!?ソレ思わぬ病気が隠れている可能性も

生理痛がひどいときが多い!?ソレ思わぬ病気が隠れている可能性も ピル(避妊薬)

子供が2人いて、自然分娩も経験している私ですが、もし、女性に生まれてきて一番嫌なことは?と聞かれたら即「生理」と答えます。

1週間は「生理」、そして生理前1週間は「PMS(生理前症候群)」と、なんと1ヶ月の約半分は生理で悩まされているではありませんか。

そして、その生理に関することでさらに嫌なのが「生理痛」ですよね。

「いたたたた」くらいなときもあれば、

「もう無理、もう無理」みたいな生理痛がひどいときもあります。

人によって生理痛の重さは異なりますが、


この「もう無理、もう無理」みたいな生理痛がひどいときが多い、もしくは続く場合、どうしていますか?

生理は病気じゃないから…なんて思って放置していませんか?

実はその痛み、思わぬ病気が隠れているかもしれません。

この記事で分かること

①生理痛がひどいのは病気が原因

②生理痛の対処法

③生理痛を改善する薬

生理痛は生理女性の70~80%に見られる

厚生労働省の研究班監修のヘルスケアラボによると、生理痛は成熟女性の70%~80%にも見られており、中にはショック症状で緊急性の治療が必要な場合もあると書かれています。

生理がある女性のほとんどが生理痛を経験しているということになりますね。

私は生理は元々軽い方だったのですが、産後になぜかひどくなり寝込むほどになりました。

産後生理が軽くなるという人もいれば、私のようにひどくなるという人もいます。

生理痛はこのように個人差が大きいですが、

ひどい方だと、

ひどい時は大げさじゃなく、こんな感じです。

生理痛がひどいときに考えられる病気

生理中に以下の症状が当てはまり、普段の生活や仕事に支障をきたすほどの方は月経困難症と診断されます。

  • 腹痛
  • 腰痛
  • 貧血
  • 頭痛
  • 抑うつ
  • 食欲不振
  • 疲労感
  • イライラ

月経困難症には2つの種類があり、病気が原因でないもの(機能性月経困難症)と子宮や卵巣などに原因となる病気が潜んでいるもの(器質性月経困難症)に分かれます。

機能性月経困難症

機能性月経困難症は、生理になると子宮が収縮し子宮内膜が出血と共に剥がれ落ちますが、その際に子宮が過剰に収縮することで起こる痛みや体の不調をいいます。

これは子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンというホルモンが増えるため起こります。

原因となる身体的な病気が無くても起こる症状で、もともとの体質や卵巣や子宮が未発達である思春期の場合、肉体的・精神的なストレスを受けることでも現れる症状です。

器質性月経困難症

生理痛が起こる原因となる病気があるものを器質性月経困難症といい、子宮内膜症子宮腺筋症子宮筋腫などがその原因とされています。

子宮内膜症 子宮内膜症は、本来子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、子宮の外側にも発生してしまう症状です。

本来生理になると剥がれ落ちる子宮内膜が、子宮外にあるため体内に留まり続け炎症を起こします。

炎症が起こるのは卵巣部分が多いですが、腹膜や子宮周辺にあるくぼみにも表れることもあります。

生理時以外の下腹部の痛みや、下痢や性交痛などの症状も現れます。

現在10人に1人がかかっている病気といわれ、不妊症の原因にもなる病気としても知られています。
子宮腺筋症 子宮腺筋症は子宮を包む筋肉内にも子宮内膜と同じような組織ができる病気です。子宮内膜と同じように組織が作られ剥がれ落ちることを繰り返すことで子宮筋が肥大します。

子宮内膜症と似た症状ですが、子宮筋内で起こると子宮腺筋症と呼ばれます。

強い生理痛や貧血、生理時以外の下腹部や腰の痛み、排便時や性交痛などの症状も現れます。

自覚症状が無い人も多く、症状が軽度であれば治療の必要はないとされます。
子宮筋腫 子宮筋腫は子宮壁に良性のポリープができる症状です。

卵巣から分泌される女性ホルモンの影響により、子宮筋が異常増殖することでポリープになります。

子宮筋腫にかかる人の割合は多く、その数は女性の4人に1人だといわれています。

良性だからといって油断は禁物、貧血や強い生理痛、不妊や流産の原因にもなる病気です

子宮腺筋症や子宮内膜症と合併することが多い症状です

生理痛がひどいのは放置してはいけない

そもそも生理痛はそんなにつらいものではないのだそうです。

動けないぐらい生理痛がひどく、鎮痛剤を飲んでも痛みが治まらない時「生理痛ってホントにつらいなぁ…」と我慢してはいけません。

しっかりと病名のある病気の可能性があります。

もし病気が原因でなかったとしても、ひどい生理痛が軽減できる方法が見つかるかも知れません

生理痛がひどいときにやるべきこと

生理痛がひどい時ってなにもやる気が起きないし、「早く時間よ過ぎてくれー!」ってなります。

普段の生活に支障が出るくらいの激しい痛みが続くようであれば、仕事や遊びの予定だってあきらめることになりますよね?

なるべく痛みが辛くならないようにしたいものです。

そんな生理痛がひどいときにやるべきことをまとめてみました。

病院へ行く

まずは病院へ行ってみましょう。行くのはもちろん婦人科です。

婦人科は、いろいろと悩みの多い女性の体を専門的に見てくれる科です。

体を見られたり、性に関することも話すため抵抗があるかも知れませんが、そこは何事も経験あるのみ。

今後の生理痛対策のためにも、一度診察することをおススメします。

あと参考までに。女性の医師がいる婦人科もありますが、男性の医師がいる婦人科もあるので、どちらがいいか調べてみるのもいいと思います。

私はどちらかといえば男性の医師の方がいいですね。女性特有のキツイ感じもなく逆に気を使ってもらえるので。

薬を飲む

生理痛の特効薬というものはありませんが、痛みを軽減させるために使用するものがあります。

●鎮痛剤

バファリンやノーシン、ロキソニンなどCMでも宣伝している頭痛や歯痛、生理痛に使用されるものが鎮痛剤です。

●低用量ピル

低用量ピルは近年ひどい生理痛を軽減する薬として広まってきている薬です。

※注意!低用量ピルは避妊用のピルと違うので、避妊目的で使ってはいけません。

●漢方薬

漢方薬には自然治癒力を高める効果が期待でき、体を温め血行を促進させ血液の循環を正常にすることで、生理痛の痛みを和らげます。

薬との相性もありますが、飲み続けることで体質が改善されるため、強い鎮痛薬を使わなくなる方もいるようです。

セルフケア

生理痛を和らげるには、血行を良くし体を温める方法が良いと言われます。

実際お母さんや女性の先輩から耳にしたことがあると思います。

生理痛がひどいときのセルフケア方法の紹介をします。

自宅でもできるそんなに難しいものではないので、ぜひお試しください。

休む、とりあえず休む

生理痛がひどいときは仕事や学校に行っても、どうにもならないものです。強い痛みの他にもイライラや吐き気もプラスされると、もう地獄です。

日本では労働基準法で「生理休暇」が認められているので、無理せずに体を休ませるのが大事。とにかく休むこと!

生理休暇について

体を温める

体を温めることは生理痛を和らげるのに良いとされています。

家庭のお風呂に浸かったり、カイロをおなかや腰に貼ることで血流が促進され痛みが和らぎます

体の外からだけではなく、体の中から温めるハーブティーもおススメです。

ヨガ

女性は冷え性の方が多く、生理痛になりやすい原因でもあります。

深い呼吸をしながら筋肉を刺激するヨガは、体を温め適度な緊張と緩和を与えるので血行促進や代謝のアップ、リラックスにもなります。

骨盤のゆがみも生理痛の原因になるため、骨盤矯正ができるヨガは試して損はありません。

アロマ

アロマやハーブの香りって疲れているときや神経が高ぶっている時に嗅ぐと、リラックスしますよね。アロマテラピーは体や精神を香りを使って改善させる自然療法です。

生理痛にも用いることができ、おなかや腰にお気に入りの香りのオイルを塗りマッサージをすれば、香りでホルモンバランスのを整える手助けになります。温めたタオルで巻くと香りの温湿布になり生理痛をより和らげてくれます。

クラリセージラベンダーゼラニウムローズマリーの香りがおススメです。

生理痛を改善する薬

生理痛を和らげる方法にはいろいろありもちろん試す価値のある方法もありますが、すぐに効果が現れなかったり、より強い生理痛には太刀打ちできない場合もあります。

そんな時には無理をせずに鎮痛剤を使用したり、ホルモンバランスを整える低用量ピルを使用してつらい生理痛をガマンしないでください。

ロキソニン

処方や市販で手に入る鎮痛剤で有名なのがこのロキソニン。

どうしても痛みを抑えたいとなったら我慢せずに使用してください。

用量や用法をしっかり守って使うようにすれば、使い過ぎて効かなくなることはありません。

用量・用法通り使っても痛みが治まらない、さらに生理痛がひどくなったという場合は、別の病気の恐れがあるので、婦人科で相談してください。

低用量ピル

ピルと聞くと「避妊薬のこと?」「えー、太るんでしょ?」と思う方もいるかも知れません。でもそれは中容量ピルが使われて時代の話です。ひどい生理痛が軽くなるのが低用量ピルなんです。

排卵や子宮内膜の増殖を抑え、女性ホルモンのバランスを一定に保ち生理周期をコントロールする働きがあります。

低用量ピルは月経困難症や子宮内膜症の治療にも使われています。

もちろん合う人合わない人もいるので、気になる方はまず病院で相談してみましょう。

低用量ピルは通販でも購入できます。

最新の低用量ピル

月の半分を憂鬱な気分で過ごしていた女性に朗報です。低用量のピルも進化が進みついにこんな薬まで誕生したようです。

それは不要な排卵を起こさせないようにし、生理が最大年に4回しかこない低用量ピルです。

ちょっと心配になるぐらいの効き目ですが、きつい生理痛を我慢しなくていいなんて…すごい! こんな薬を待ってました。

もちろんピルの使用を辞めれば、妊娠することもできるそうです。

生理とは上手に付き合いたい

10代前半から50代前半の妊娠してない女性であれば、更年期になり閉経を迎えるまで生理は必ず来るものです。

流石にずっと妊娠しているわけにもいかないので、軽いものからひどいものまで受けていくしかありません。

ただし、今ならピルや鎮痛剤などの薬やいろいろな改善方法、定期的な婦人科検診などあるので、軽減しながら上手に付き合っていきましょう。

話題のマンガ「ツキイチ 生理ちゃん」をご存じでしょうか?

なんて題材をネタにしてるマンガなんだ!と思って読んだら、以外にも「わかるな~」とニヤッとホロっとさせられる、いい話が満載で最近のお気に入りです。

生理との上手な付き合い方の参考に!

関連ページ

タイトルとURLをコピーしました