痩せたいと思っているけれどなかなか痩せられない。
そんな中、ダイエットに効く薬があると聞くと使ってみたいと思う反面、副作用などの身体に与える影響を知りたくなりますね。
ダイエットに効果があるとウワサのオルリガルには、どのような効果があるのでしょうか。
また、医薬品なので当然副作用もあるはずですが、投与されるとどのような影響があるのでしょう。
本記事では気になるオルリガルの効果と副作用について、掘り下げていきます。
オルリガルの効果
オルリガルの有効成分「オルリスタット」は、重度の肥満症や生活習慣病の方に向けた治療薬として開発されたもので、日本でも厚生労働省に承認されています。
適切な生活習慣の改善と組み合わせて、半年ほど服用をすると、腹囲を減少させたり、内臓脂肪を減らしたりする効果が期待できます。
海外の研究では、食事制限や運動をしない状態で12ヶ月服用した場合に、6.1キロ減量できた、体重の5%減量できた人が60％、10％減量できた人が27％と87％の人が効果を得られたというデータがあります。
参考サイト
・Xenical, INN-Orlistat
オルリガルの作用
オルリガルの有効成分「オルリスタット」は、「脂肪吸収阻害薬」と呼ばれるお薬に分類されます。
通常、食べ物を食べた後、小腸では「リパーゼ」という脂肪分解酵素が脂質を分解して腸が吸収します。
食事中か食後にオルリガルを服用すると、有効成分のオルリスタットがリパーゼの働きを抑制して、吸収されるはずだった脂質のおよそ30%を体外に排出します。
体内に残った、そのほか70%の脂質は、分解されて消化管から吸収されます。
オルリガルで効果を感じた人の口コミ
オルリガルを服用した人がSNSなどで感想を呟かれていましたので、いくつか引用してご紹介します。
痩せろ言われるからメトホルミンとオルリガル飲んでる
ご飯作らなきゃいけないから食べ物から離れるなんて無理だし、みんなが食べ切る量作るの難しいし、お菓子ジュースもあるし薬に頼るのが1番ストレスない— ぴ (@kyxVwDy6YwxzC5h) November 23, 2023
メディカルダイエット、脂質対策はゼニカル(オルリガル)から10kgほど痩せた後、ゼチーア(エゼチミブ)に切り替えて2ヶ月ほど使ってみたけど、実家のアレコレで不規則な生活もあるだろうけど痩せれなかったのでまたゼニカル購入し始めた🥺
やっぱ物理的に油排出するしか…🥺https://t.co/cieifxuprd— 1ヶ月で-2%ね (@yasetara_cawaii) November 23, 2023
ゼニカル（オルリガル）の効果出始めた。
これおトイレから帰れないコースになりそう。
別にお腹痛くなるとかではまったくない。
ただ、とても近いのである。
ずっと。
脂出っぱなしである。
汚い話でいやはや御免！— チョコクルーン🇺🇦🇯🇵чоцокроон (@chocokroon) August 15, 2023
なんだかんだでダイエット期間中効果があったオルリガル（脂肪の吸収2/3）
ラーメンの時しか服用してないから、あと半年は使えそうだ pic.twitter.com/KBXrA7363U— ヒロ(ﾟ∀ﾟ)ﾉ˜˗ˏˋ𝕏ˎˊ˗ (@best_zakuro) August 3, 2023
オルリガルを飲むと、油が出て痩せるという口コミが多く見られました。
そしてやはり、トイレ問題は課題として常に付きまといそうです。
強いスポーツや厳しい食事制限などの、ダイエットのために必要な困難を回避して減量するには、薬を使ったストレスの少ない方法を採用するのが、精神的によさそうでもあります。
ご家庭で家族のために食事を作らないといけない立場ですと、食べ物から離れて生活するのは難しいことですよね。
オルリガルの効果が分かるのはいつから？
早い方ですと、服用した翌日から便と一緒に油が排出されるのを見て、オルリガルの効果が発揮されていることがわかるという場合が多いようです。
早くて、服用した翌日から効果が発揮されているということですね。
油が出て、脂質がカットされていると実感できるのは、服用してから24～48時間経過してからと言われています。
また、体重の変化で効果を実感できるようになるには、服用を開始して2～3週間という声が多く、体型に変化が起こるのは6～12ヶ月ほど後だと言われています。
そのため、服用して1週間ほどで効果が出ないと感じた方でも、2～3週間は継続して様子を見てみましょう。
オルリガルの副作用
オルリガルの副作用と、発現する頻度をご紹介します。
これらの副作用は、服用を開始してから2週間以内に起こりやすく、その後は少し落ち着き、体がお薬に慣れていくようです。
服用開始から1年目に比べ、2年目になると発現率がとても低くなっていることがわかります。
| 副作用 | 発現率（1年目） | 発現率（2年目） |
|---|---|---|
| オイリースポッティング | 26.6% | 4.4% |
| 排出を伴う鼓腸 | 23.9% | 2.1% |
| 便意 | 22.1% | 2.8% |
| 脂肪便・脂便 | 20.0% | 5.5% |
| オイリー・エバキュエーション | 11.9% | 2.3% |
| 排便量の増加 | 10.8% | 2.6% |
| 便失禁 | 7.7% | 1.8% |
油漏れに注意
オルリガルを服用中、最も頻回に現れる副作用は、油漏れです。
オイリースポッティング（油による汚れ）や、分泌物を伴う放屁がそれに該当します。
オルリガルの効果で油が体外に排出されるため、特に便意をもよおしていない時でも、無意識に肛門から油が漏れ出てしまうのです。
気が緩んだ時やおならをした時に油が漏れる可能性があるため、万が一に備えて紙おむつや生理用ナプキンを当てていると、スムーズに対処することができます。
ビタミン不足になりやすい
オルリガルを服用していると、ビタミン不足に陥ることがあります。
オルリガルの効果で、脂質を強制的に体外に排出するため、油に溶ける性質を持つ脂溶性ビタミンが、油と一緒に体外に排出されてしまうためです。
摂取する脂分が減る状態となるので、肌の乾燥や、ビタミン不足による肌荒れ、頭痛が起こることがあります。
足りなくなるビタミンは、改めて食事から摂取するか、サプリメントで補うようにしましょう。
脂溶性ビタミンは、ビタミンD、A、K、Eの4種類です。
下痢
オルリガルの服用で、脂分を含んだ便が排出されるため、下痢になりやすくなることもあります。
その際は、お腹に痛みを感じる場合もあるので、市販の下痢止めを使うこともできます。
あまりにも下痢が続いて辛いというときは、できるだけ脂質を抑えた食事を摂るか、すぐにトイレに行けるような環境で使用するのが望ましいです。
下痢の症状は、通常1週間から1ヶ月ほどで収まると言われています。
もしも、症状が収まることなく増強することがあれば、服用を中止して医師にご相談ください。
オルリガルは脂っこい食事に効果的！
オルリガルは、副作用もありますが、脂質の多い食事に高い効果を発揮します。
副作用はほとんどが軽度のものなので、どのようなことが起こるのかを把握しておけば、ご自身で対処することができるものばかりです。
服用したことが無いと、便と一緒に油が出る現象にはとても驚くことと思いますが、脂質を抑えて健康的に、ストレスを感じることなく痩せるにはぴったりのお薬ではないでしょうか。
本記事が、医薬品を使うダイエットを迷われている方の参考になれば幸いです。
