急な体重増加は太る病気が原因?太ってしまう病気の種類や原因

急な体重増加は太る病気が原因?太ってしまう病気の種類や原因 ダイエット

特に食べ過ぎたということもないのに、最近急に太ってしまったという方はいませんか。

もしかしたらそれは病気のせいかもしれません。

もし病気だとしたら、早めに治療を開始した方がよいため、ここでは太る病気の種類について詳しく説明します。

太る病気の種類

太る病気の種類

この病気になると、体重が増加して太ってしまう種類について説明します。

病気の種類によって、太ってしまう原因はさまざまです。

シュガーハイ(糖質依存症)

砂糖を一度に大量に摂取すると、血糖値が急上昇するため、血糖値を下げようとしてインスリンが一気に分泌されます。

すると血糖値が急低下し低血糖となるため、脳が空腹だと勘違いし、糖分を摂取して血糖値を上げろと命令を出します。

そうなると空腹でもないのに甘いものが食べたくなります。

さらに砂糖には、癒しや幸福感を感じさせる幸せホルモンのセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンなどの脳内神経伝達物質の分泌を促す働きがあります。

「糖質の摂取=幸せを感じる」と脳が勘違いしてしまうと、糖質に依存してしまい、太る原因となってしまいます。

参考:糖質と甘味は中毒になる | 大和薬品株式会社

腎不全

腎臓の機能が低下した状態を腎不全といいます。

腎臓は血液をろ過して尿を作ったり、老廃物や余分な水分「電解質(イオン)」を体外に排出したりする役割を持っています。

そのため腎不全になると、体内の余分な水分や塩分を体外へ排出できなくなり、水分過剰となるため全身性のむくみが生じます。

この余分な水分の蓄積により体重が増加し、太った形となります。

参考:腎不全の概要 – 05. 腎臓と尿路の病気 – MSDマニュアル家庭版

浮腫

浮腫は、体に問題のない健康な人にもおこる症状です。

細胞と細胞の間に水が溜まり、増加してしまった状態が「浮腫(むくみ)」です。

塩分の摂りすぎや飲酒によって体内の水分量が増え、むくみが生じることがあります。

またデスクワークが多く、座ったままの状態が長く続く場合や、運動不足の場合も血流が滞り、むくみやすくなります。

参考:むくみ – 06. 心臓と血管の病気 – MSDマニュアル家庭版

月経前症候群(PMS)

ホルモンバランスの変化によって月経の3~10日ほど前に始まる、さまざまな精神的、肉体的な不調を月経前症候群(PMS)といいます。

このホルモンバランスが乱れると「プロゲステロン」というホルモンの分泌が増え、以下のようなことが問題となり、太る原因となります。

  • 体内に水分が溜まりやすくなる
  • 下がりやすくなった血糖値を上げるために食欲が高まる
  • 体調不良により運動量が減る
  • 便秘になる

参考:月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)|公益社団法人 日本産科婦人科学会

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

以下の3つの条件がそろうと、多嚢胞性卵巣症候群と診断されます。

  • 月経が不順
  • 卵巣にたくさんの小さな卵胞がある
  • 男性ホルモン値が高い

またこの疾患は、血糖値を下げるインスリンの作用が十分に発揮されない「インスリン抵抗性」があるため、欧米人と比べると日本人の発症自体は少ないですが、14%が肥満といわれています。

参考:多のう胞性卵巣と言われました。どのような病気ですか – 日本産婦人科医会

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンは体の新陳代謝を活発にする働きがあるため、機能が低下することで新陳代謝自体が落ち、以下の症状があらわれます。

  • 体重増加
  • むくみ
  • 疲労感
  • 無気力
  • 寒がり
  • 記憶力低下
  • 動作緩慢
  • 便秘

そのためカロリー消費がうまくいかなくなり、食べ過ぎたわけではないのに太ってしまいます。

また代謝が落ちたことで、体内の水分が排出されずむくみが生じるため、結果的に体重増加へつながります。

参考:一般の皆様へ|一般の皆様へ|日本内分泌学会

下垂体機能低下症

脳下垂体はいろいろな機能のホルモンを分泌しているため、機能低下によって現れる症状は不足しているホルモンの種類によって異なります。

特に甲状腺ホルモンが不足すると、甲状腺機能低下症と同じような状態に陥るため、カロリー消費がうまくいかなかったり、代謝が落ちてむくんでしまったりと、体重増加につながります。

参考:下垂体機能低下症 – 12. ホルモンと代謝の病気 – MSDマニュアル家庭版

太る病気を予防する方法

太る病気を予防する方法

太る病気は、食生活や生活習慣の乱れ、睡眠不足が原因となる場合もあります。

まずは栄養バランスのとれた食事や、質の良い睡眠など、健康的な生活を送ることで予防しましょう。

また長期的なストレスは体と心の健康を損なうため、適度な運動によってストレスのコントロールを行うことも大切です。

健康的な生活をおくっているにもかかわらず、太ってしまうようなことがあれば、先程紹介した病気が隠れている可能性があります。

思い当たる場合は、早急に医師に相談することをおすすめします。

まとめ

特に何もしていないのに、体重が増えてしまった場合は病気が原因で太っているかもしれません。

太る病気にはいくつか種類があり、それぞれ原因が異なります。

もしいずれかの症状に自分があてはまる場合は、すぐに病院を受診してください。

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