肥満は遺伝子によって決まる?太りやすい人、太らない人の違いは?

肥満は遺伝子によって決まる?太りやすい人、太らない人の違いは? ダイエット

ぽっちゃり体系の両親の元に生まれてきた私ですが、年月を重ねるごとに両親と同じ体型になってきました。

同じような食生活を送っているならあきらめもつきますが、私はすでに実家を出て10年ほど一人暮らしをしており、食事のメニューも実家のがっつり系とは違い、さっぱり系を好んで食べています。

肥満は遺伝すると聞いたことがありますが、それは事実なのか、もし遺伝するならその違いは何か、気になることを調べてみました。

肥満は遺伝する

肥満は遺伝するのかどうか調べてみたところ、日本肥満学会によるとひとつの遺伝子の異常だけで肥満になることはなく、遺伝要素は3割くらいとのことです。

残りの7割は以下のような生活習慣などが関係する環境因子が関わるとされています。

  • 食事のメニューや味付けなどに関する食生活
  • 運動する習慣があるかどうか
  • 精神的なストレスによる食への影響

肥満の遺伝は父親?母親?

肥満の遺伝は父親?母親?

アメリカの研究では、肥満に関して父親よりも母親の影響が大きいといわれています。

毎日食事を作って家族に提供しているのは母親が多いため、遺伝というよりも母親の食生活の習慣が、子どもに大きな影響を与えるからです。

しかし実際の遺伝的な影響は以下の確率といわれています。

  • 父、母のどちらかが肥満の場合:約40%
  • 両親とも肥満の場合:約60%

父親と母親のどちらが肥満でも、子どもが肥満になる割合に差はありません。

両親とも肥満の場合は、子どもも肥満になる可能性が高くなるようです。

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肥満遺伝子とは?

食事などから摂取したエネルギーを最小に使用し、余ったエネルギーを最大限に体に蓄える遺伝子を「肥満遺伝子(倹約遺伝子)」といいます。

昔は今と比べるとはるかに食料確保がむつかしかったため、少量の食料を摂取するだけで行動できるように、この遺伝子ができたと考えられています。

しかし食に関する環境が大きく変化し飽食の時代となった今では、肥満や糖尿病にかかりやすいというデメリットを抱えてしまうことにつながります。

倹約遺伝子を持っている人は太りやすい

倹約遺伝子は摂取したエネルギーを体に蓄えて節約するため、基礎代謝も低くなってしまいます。

そのためこの遺伝子を持っていると、持っていない人に比べて必然的に太りやすくなります。

1962年にアメリカの遺伝学者ニールによって仮説が提唱されましたが、現在50種類ほどの倹約遺伝子が報告されています。

日本人の約34%がこの遺伝子を持っているため、3人に1人が遺伝子保持者ということになります。

肥満と遺伝の研究結果

スウェーデンで行われた双生児研究では、環境と遺伝子が肥満に及ぼす影響を調べるため、離れて育った、または一緒に育った双生児の「BMI(体格指数)の違い」について報告しています。

相加的遺伝分散、非相加的遺伝分散は遺伝的要素であり、非共有環境が環境的要因となります。

肥満と遺伝の研究結果

引用:肥満症 | 肥満・肥満症の成因としての遺伝的素因及び環境的要因

表を見てもわかるように、

女性の場合は遺伝的要素が69%(32%+37%)、環境的要因は31%
男性の場合は遺伝的要素が74%(17%+57%)、環境的要因は26%

となっており、男性の方が、遺伝的要素が高い結果となっています。

肥満遺伝子を持つか知ることはできる?

自分が肥満遺伝子を持っているかどうか知るには、遺伝子検査を行います。

検査では、以下の内容が確認できます。

  • 両親から受け継いだ遺伝子のどちらに、または両方に肥満遺伝子があるのか
  • どのような食事をすると太りやすいのか(糖質or脂質など)
  • 体のどこの部分に脂肪がつきやすいのか(お腹周り、下半身など)

病院やクリニックで遺伝子検査をおこなうと、1回1万円以上と高額な費用がかかります。

医師に相談しつつ検査を行うことができるため、安心感がありますが、不随する別の検査も発生することがあるため、さらに出費がかさむ可能性があります。

しかし楽天やAmazonなどでは、病院よりも安く検査薬が販売されているため、気になる方は通販の利用をおすすめします。

遺伝子だけで肥満にはならない

遺伝子だけで肥満にはならない

肥満は遺伝子も関係しているため、太りやすい体質は親から引き継いでしまいます。

しかし遺伝子だけで肥満になることはなく、ほとんどが生活習慣との関係によって引き起こされます。

  • 運動不足
  • 栄養バランスの偏った食事
  • 甘い物やお菓子などの間食
  • ストレスによる過食
  • 睡眠不足

太りやすい遺伝子を持っている方が、上記のような生活習慣を積み重ねてしまうと、持っていない方に比べて加速的に体重が増加してしまいます。

肥満は糖尿病のような生活習慣病の原因ともなるため、自分の体質を正確に把握し、太る前に解消することで病気を未然に防ぎましょう。

肥満を回避したいものの、なかなか運動や食事制限ができないという方には、飲むだけで痩せることが可能なダイエットピルもあります。

摂取した余分な脂肪や糖分を体外へ排出させたり、食欲抑制効果によって自然に摂取するカロリーが減ったりなど、自分の体質や食の傾向によって選ぶことができるためおすすめです。

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