イベルメクチンの市販薬はある?どこで購入できる?

新型コロナウイルスの治療にも有効と言われたことで、人気のイベルメクチン。
治療薬があるなら、欲しいという人も多いと思います。
そんなイベルメクチンは市販薬として販売されているのでしょうか?
また、どこならイベルメクチンが購入できるのでしょうか?
今回は、イベルメクチンの市販薬と購入方法を紹介していきます。
- 興和株式会社が、イベルメクチンの有効性を見いだせなかったと、第Ⅲ相臨床試験の終了を報告。
参照:興和/新型コロナウイルス感染症患者を対象とした「K-237」(イベルメクチン)の第Ⅲ相臨床試験結果に関するお知らせ
イベルメクチンの市販薬はある?
結論から言うと、イベルメクチンの市販薬はありません。
イベルメクチンは医師によって処方される医療用医薬品に分類されています。
そのため、ドラッグストアや薬局では販売されていません。
身近なドラックストアや薬局で購入できれば、すぐに服用することが可能です。
しかし、現状、市販薬になっていないため、購入することができません。
また、国内通販のAmazonや楽天市場でも取り扱いはありません。
通販でも購入できないので、注意してください。
イベルメクチンは、市販薬としては販売されていませんが、病院や個人輸入で購入することができます。
イベルメクチンを購入する方法
イベルメクチンは市販薬ではないので、ドラッグストアや薬局では買えません。
しかし、購入する方法は病院と個人輸入の2つあります。
病院 | 個人輸入 | |
---|---|---|
診察 | あり | なし |
処方せん | あり | なし |
購入できる人 | 糞線虫症・疥癬で 適応がある方 |
誰でも購入可 |
価格 | 糞線虫症・疥癬 保険適応 |
1錠あたり170円~ |
受取り | 病院や調剤薬局 | 自宅に配送 |
それぞれの購入方法について詳しく説明していきます。
病院
病院の場合は、医師に処方してもらう形になります。
まず、診察を受けて、医師がイベルメクチンが必要だと判断した場合に処方されます。
現在、イベルメクチンは糞線虫症と疥癬の治療薬として処方されています。
これらの症状がある場合は、医師が処方してくれますが、「イベルメクチン欲しいです!」と言っても該当症状がなければ処方してもらえません。
また、新型コロナウイルスの治療や予防のためにイベルメクチンを処方してもらうことは、基本的にありません。
イベルメクチンは新型コロナウイルスの治療薬として承認されておらず、そもそも治療薬として処方はできないのです。
個人輸入
個人輸入の場合は、海外医薬品を取り扱うサイトで通販する形になります。
海外医薬品の個人輸入は認められており、医師の処方せんがなくともイベルメクチンを購入することができます。
個人輸入では、海外医薬品の通販代行サイトを利用すると便利です。
国内通販同様に、サイトから注文するだけで自宅に届くようになっています。
個人輸入の場合は、通院する手間もなく、処方せんが不要のため誰でもイベルメクチンを購入できます。
しかし、購入できるイベルメクチンは日本の製品ではなく海外の製品となってしまうので注意してください。
個人輸入というと本当に届くのか心配になる方も多いかと思います。
個人輸入の危険性や注意点については、以下のページをチェックしてみてください。
そもそもイベルメクチンとは?

イベルメクチンはマクロライドに分類されている経口の駆虫薬です。
日本人の大村智さんにより発見、開発され、ノーベル生理学・医学賞も受賞されています。
イベルメクチンは成分名であり、商品名はストロメクトールです。
主に、腸管糞線虫症、疥癬、毛包虫症といった、体内の寄生虫の駆除に用いられています。
駆虫薬としては人間だけでなく、動物にも使用されています。
海外では、動物用を誤って人間に使用してしまう事例が頻発しているようです。
イベルメクチンを購入する際は、必ず人間用を選ぶようにしてください。
新型コロナで知名度が上がった
昔から駆虫薬として使用されてきたイベルメクチンですが、新型コロナウイルスの流行により知名度が上がってきました。
これは、イベルメクチンが新型コロナウイルスの治療に有効であるというデータが出たためです。
海外の研究結果では、イベルメクチンが有効と言われていますが、そのエビデンスはまだ確立されたものではありません。
日本においても、研究においての使用のみ認められており、現在臨床試験中で未だ承認されていません。
MSD製薬
・前臨床試験では新型コロナウイルス感染症に対する治療効果を示す科学的な根拠は示されていない
・新型コロナウイルス感染症患者さんに対する臨床上の活性または臨床上の有効性について意義のあるエビデンスは存在しない
・大半の臨床試験において安全性に関するデータが不足している
引用:新型コロナウイルス感染症流行下におけるイベルメクチンの使用に関する Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.のステートメント
WHO(世界保健機関)
・The current evidence on the use of ivermectin to treat COVID-19 patients is inconclusive.
・Until more data is available, WHO recommends that the drug only be used within clinical trials.
(・新型コロナウイルス患者を治療するためにイベルメクチンの使用するという結論には至っていない)
(・より多くのデータが得られるまでは、WHOは臨床試験範囲内に留めることを推奨している)
引用:WHO advises that ivermectin only be used to treat COVID-19 within clinical trials
FDA(アメリカ食品医薬品局)
・The FDA has not authorized or approved ivermectin for use in preventing or treating COVID-19 in humans or animals.
・Currently available data do not show ivermectin is effective against COVID-19.
(・FDAは、新型コロナウイルスの予防・治療に使用するイベルメクチンを承認していない)
(・現状のデータでは、イベルメクチンの有効性を示すことができていない)
引用:Why You Should Not Use Ivermectin to Treat or Prevent COVID-19
製薬メーカーであるMSD製薬やWHO(世界保健機関)、FDA(アメリカ食品医薬品局)からは、イベルメクチンについて上記のように発表しています。
現状、確かなデータがないため、イベルメクチンは、新型コロナウイルスへの予防・治療薬としての使用を控えるべきという方針です。
高用量での服用は、副作用が強く発現する可能性があります。
むやみな服用は控えてください。
今後イベルメクチンは市販化される?
今後イベルメクチンは市販薬として販売されるかという問題ですが、私個人的には市販化の可能性は薄いと思っています。
その理由は以下の通りです。
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
現在、臨床試験中
まず1つ目は現在臨床試験中だということです。
イベルメクチンは腸管糞線虫症、疥癬、毛包虫症の治療薬として用いられていますが、新型コロナウイルスの治療に有効であるというデータもあります。
そのため、世界各国で有効性について研究が進められています。
そう考えると、イベルメクチンはまだまだ時間がかかります。
特許が切れていないこと
2つ目に、イベルメクチンの特許が切れていないことです。
イベルメクチンの商品名ストロメクトールは2002年の12月に販売が開始されました。
そのため、特許が切れておらず未だジェネリックがない状態です。
こうした薬を市販化というのはまずないと思います。
日本の制度
そして最後に、日本の制度です。
日本は医療用医薬品が一般用医薬品になり販売されるまでに、非常に長い時間がかかります。
スイッチOTC医薬品という言葉を聞いたことがありますか?
医療用医薬品が一般用医薬品、市販薬として販売されたものの総称です。
イベルメクチンが市販化する場合は、このスイッチOTC医薬品となりますが、十分な使用実績と安全性が確立されているという条件が必要になります。
また、日本は医療用医薬品が市販薬化されるまでにおおよそ15年以上もかかります。
こうした理由から、私個人的にはイベルメクチンの市販化の可能性は薄いと思っています。
そのため、イベルメクチンを購入したい場合は、現状通販を利用するしかありません。
イベルメクチンを購入する際の注意点
イベルメクチンは通販を利用することで誰でも購入が可能ですが、通販する際に注意してもらいたいことがあります。
購入を検討している方は、ぜひこの2つに注意してください。
では、それぞれ詳しく説明していきます。
人が使う場合は必ず人間用を
イベルメクチンは人間用と動物用があります。
人が使う場合は必ず人間用を購入し、使用してください。
アメリカでは、家畜用に販売されているイベルメクチンを購入し、使用したことによる問い合わせが増加していたようです。
同じ成分のイベルメクチンですが、動物用を使用してしまうと副作用が強くなる恐れもあります。
また、薬には添加物が含まれています。
人間用のものは安全性が確立されていますが、動物用では人間に適さない添加物が含まれている可能性もあります。
購入する際は必ず人間用であることを確認して下さい。
用法用量は守る
イベルメクチンだけでなく、医薬品は用法用量を守って使用しましょう。
これは、薬が正しく効果を発揮するために大切なことです。
大量に摂取してしまうと、薬の効果が強すぎることで、副作用の症状が強くなる恐れもあります。
イベルメクチンに関しては、重大な副作用もあるため、より注意が必要です。
販売元のMSD社においても、イベルメクチンは重大な副作用について十分確認するようにと注意を促しています。
必ず、用法用量を守りましょう。
参考
・COVID-19に対するイベルメクチンの処方について
当サイトで取り扱っているイベルメクチン
当サイトでもイベルメクチンを取り扱っています。
ここでは、オススメのイベルメクチンを紹介していきます。
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商品名 | ストロメクトール | イベルメクチン | イベルメクチン (ArrowLab製) |
特徴 | 先発薬 病院で処方されている |
人気のジェネリック まとめ買いできる |
フランスの製薬会社 |
用量 | 3mg | 12mg | 3mg |
価格 | 4錠 5,900円~ |
4錠 1,920円~ |
4錠 4,850円~ |
購入 | 購入する | 購入する | 購入する |
イベルメクチンの市販薬に関するQ&A
ここからはイベルメクチンの市販薬に関する疑問をQ&A方式で、解説していきます。
市販薬や通販に関する疑問がある方は、ぜひチェックしてみて下さい。
Q.市販薬はないのに通販で購入して大丈夫?
A.通販で購入しても問題はありません。
個人輸入は法律でも認められているため、個人輸入をして医薬品を購入しても罪に問われることはありません。
Q.動物用と人間用は何が違う?
A.動物用とは用量が異なります。
動物用も人間用も有効成分にイベルメクチンを使用していますが、薬に含まれる添加物などにも違いがあります。
人が使用する場合は、必ず人間用のイベルメクチンを使用してください。
Q.新型コロナの予防ができるって本当?
A.予防にも有効であるといったデータはありますが、エビデンスが確立されていません。
新型コロナウイルスの予防に使用したいという方は、十分に注意してください。
※安易に予防薬として使用することはお控えください。
Q.海外のイベルメクチン、日本人が使っていいの?
A.海外のイベルメクチンも日本で処方されているものと同一成分を含みます。
使用する際は自己責任で使用していただくか、医師に相談して使用することをおすすめします。
また、海外の製品はパッケージや説明書が製造国の言語で記載されています。
使用する前に必ず使用方法をご確認ください。
Q.ジェネリックを使っても効果は同じ?
A.ジェネリックでも効果は同じです。
同じ有効成分を含有しているため、同等の効果を得ることができます。