妊活では要注意?一般診断の項目

妊活では要注意?一般診断の項目 妊活

妊活を行っている女性の皆さん、一般診断の結果が正常値であっても、妊活では注意が必要な項目があるのをご存知ですか?

一般診断では正常値だからとあまり気にしない方もいると思いますが、実は危険な項目もあります。

ここでは、そんな妊活において重要となる項目について説明していこうと思います。

高齢出産が増えたこと

現代社会においては、働く女性が増加したため、高齢出産も一般的になってきました。

高齢出産は35歳以上の女性が出産することを指します。

35歳と言えは、健康診断の結果が気になり始める頃ではないでしょうか?

特に日本人に多いとされている生活習慣病には注意が必要です。

もちろんこれは妊活をしている、していないに関わらず注意が必要です。

ですが、妊娠を望んでいる人の場合には、この一般診断の基準値も厳しくなってきます。

通常は正常値と判断される数値でも、妊娠を希望する人にとっては、要注意になっている場合もあります。

しかし、妊娠を望んでいるか、そうでないのかで一般診断は判断されることはありません。

そのため、事前に把握しておくことが必要です。

血圧

血圧は正常範囲でもやや高いと注意が必要です。

血圧は妊娠前に正常値であっても、妊娠中に高血圧になることがあります。

妊娠高血圧症候群と言って、発症すると胎児の発育が悪くなる、母体の腎臓、肝臓の機能障害が生じる恐れがあります。

その結果、早産や最悪の場合、胎児の周産期死亡を引き起こす原因となります。

妊娠中に、頻繁に血圧測定が行われるのは、妊娠高血圧症候群を早期に発見するためです。

はっきりとした原因はありませんが、35歳以上で初産、BMI(体格指数)が25以上の肥満の方、妊娠前から血圧が高かった方は妊娠高血圧症候群のリスクが高くなっています。

通常の高血圧と診断される数値は、病院での測定時に収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上、拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上です。

ですが、収縮期血圧(上の血圧)が130mmHg~139mmHgまたは、拡張期血圧(下の血圧)が85mmHg~89mmHgの正常高値血圧では、妊娠への影響は明らかとなっていませんが、将来に心血管系のリスクはすでに上がっていると考えられています。

そのため、妊娠を望む女性には、高血圧の場合と同じで、生活習慣の指導を行っています。

家族に高血圧の人がいる場合には妊娠前から血圧の測定を行ってください。

・35歳以上でBMIの数値が高い方

・家族に高血圧の人がいる

・運動不足

・飲酒、喫煙の習慣

・食塩摂取量が多い

などの方は特に注意をしてください。

家庭用血圧計などを使用することで、日常から血圧を把握することができます。

1日2回、朝と夜に測定するようにしてください。

朝は起床後1時間以内に、夜は就寝前に測定してください。

妊娠を望む女性は、上の血圧が129mmHg未満、下の血圧が84mmHg未満の正常値に近づけて置くと良いでしょう。

血糖

血圧の次に気をつけたいのは血糖値です。

妊娠をすると、胎盤から分泌されるホルモンにより、血糖値が上がりやすくなります。

これが原因となり、妊娠中に血糖の調節がうまくいかずに、妊娠糖尿病になってしまうことがあります。

妊娠糖尿病は一般的な糖尿病とは異なり、出産後には元の血糖値に戻ります。

しかし、妊娠糖尿病になった人は、年齢を重ねていくと、本当の糖尿病になってしまうリスクが7.4倍ほど高くなります。

そのため、妊娠後の血糖も管理していく必要があります。

妊娠前に糖尿病を発症していたのにもかかわらず、妊娠してから初めて糖尿病を発見するというケースも少なくありません。

妊娠中の高血糖では、妊娠高血圧症、妊娠高血圧腎症を併発しやすくなってしまいます。

その他にも、在胎期間の標準値に比べ、赤ちゃんの出生体重が大きくなり、出産時に難産や、多く出血があるなどのリスクも上がります。

また、帝王切開のリスクも高くなると言われています。

妊娠前に高血糖状態が続いてしまうと、流産、先天性異常も多くなると言われています。

・空腹時の血糖値が100mg/dl以上、109mg/dl未満

・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が5.6~5.9%の間

・家族に糖尿病の人がいる

・BMIが高い

・運動の習慣がない

これらに当てはまる人は、妊娠糖尿病の発症リスクが高くなっています。

また、妊娠に向けて食生活の改善や、適度な運動を心がけるなどしてください。

血糖値が100mg/dl以上、109mg/dl未満というのは、一般的に正常高値と判断されています。

甲状腺機能

甲状腺機能は定期検診などには含まれておりませんが、こちらも注意が必要な項目と言えます。

特に、甲状腺の異常は若い女性に多くなっています。

また、妊娠に関する病気であるのにもかかわらず、一般的な健康診断の血液検査には、甲状腺ホルモンの検査が含まれてません。

妊娠に関する病気であることも知られていないというのが現状です。

甲状腺ホルモンは、のどぼとけの下の甲状腺から分泌されているホルモンです。

この働きは、全身の新陳代謝を活発します。

甲状腺ホルモンは、過剰に生成されたり、不足したりすることで、身体のだるさ、動悸、汗、うつなどといった不調の原因となります。

甲状腺ホルモンは、妊娠の維持、胎児の成長に関係してきます。

多くても、少なくても、不妊、流産、早産、妊娠高血圧症候群などの原因となります。

そのため、妊娠を望む女性は一般診断が行われなくても、チェックしておく必要があります。

一般的には軽い甲状腺機能低下での、潜在性機能低下症は治療の対象とはなりません。

しかし、妊婦の場合では、流産の原因になりかねません。

妊娠を望む場合にのみ、治療が必要となります。

・血縁者に橋本病、バセドウ病がいる

これらに該当する方は、甲状腺ホルモンの検査をしてください。

健康診断から気をつけよう

妊娠を望む女性には、身体の細かなところまで注意する必要があります。

特に、今回挙げた項目は健康には害はないけれど、妊娠をした時に何かしらのリスクが生じるものです。

日々の生活の中から、妊娠に向けての準備を行いましょう。

自分だけではなく、血縁者の病歴も注意が必要となります。

そのため、一般診断以外だけでなく、妊活のための数値を知り、確認しておくことが重要です。

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参考サイト

一般健診では正常、でも妊活では「要注意」の3項目(日経ウーマンオンライン(日経ウーマン)) – Yahoo!ニュース

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