ワキガで悩んでいる人は多くいますが、実際にワキガをどう対策すればいいか分からず困っている人もいます。
ワキガを確実に治す方法の一つとして手術がありますが、保険が適用するとはいえ手術には約15万円の費用がかかることから、そう簡単に行えるものではありません。
そういったこともあり、身近な商品で対策をする人が増えてきています。
その中でも話題になっているのがオロナインを使ったワキガ対策です。
オロナインがワキガに良いという噂は本当なのでしょうか？下記で成分や効果を解説していきます。
オロナインがどうワキガに良いのか
オロナインというとどの家庭にもあり、ニキビや吹き出物、軽いやけどやしもやけなど様々な肌荒れに効果が期待できる万能クリームのイメージがあると思います。
オロナインに含まれる主成分は「クロルヘキシジングルコン酸塩」というもので、このクロルヘキシジングルコン酸塩には殺菌作用があります。
この成分はとても優秀で、殺菌作用があるうえに肌への刺激が少ないという事からワキガ対策として使っている人が多いのです。
また、殺菌力が持続するため、塗ってしばらくしても患部に細菌を寄せ付けません。
こういったことから、ワキガの人の中でオロナインが話題になっているのです。
ワキガ改善にオロナインは使っていいのか
では、本当にワキガの人がオロナインを使ってもいいのか、という点です。
オロナインを販売している大正製薬の効果効能には、下記の症状が書いてあります。
ニキビ・吹き出物・はたけ・やけど（軽いもの）・ひび・しもやけ・あかぎれ・傷・水虫（じゅくじゅくしていないもの）・たむし・いんきん・しらくも
このように、ワキガに関しての効果の記述はありませんでした。
つまり、ワキガに効果がある！と話題になっている理由は、オロナインユーザーが偶然見つけたからなのです。
脇毛を剃ってからオロナインを塗るだけで、ワキガの臭いをカバーしてくれるようです。
しかし公式的に記述が無いため、ここではオロナインがワキガに効果的なので使った方が良いという事ははっきり言えないのが現状です。
人によっては効果を感じられない可能性があるため、家に元々オロナインがある方は試してもいいとは思いますが、ワキガ対策のために購入するのであれば、オロナインではなく制汗剤やワキガ対策を目的とした商品の方が良いでしょう。
オロナインだけではワキガは治らない？
結論から言うと、オロナインを塗っていてもワキガが治るという事はありません。
汗が分泌する汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺があり、ワキガの人はアポクリン腺の量が多いのが特徴です。
エクリン腺は無臭ですが、アポクリン腺から出た汗は皮膚上でエクリン腺の汗や脂肪分、皮膚や脇毛の細菌と混ざりワキガの臭いになってしまいます。
こういった理由でワキガが発症しているため、オロナインを塗ると多少臭いは抑えられることもあるかもしれませんが、根本的な解決になっているわけではありません。
また、オロナインの殺菌効果はとても高いのですが、実はオロナインは汗などに弱いのです。
夏場は特にですが、冬場でも汗をかいてしまうとオロナインは流れてしまい、すぐに効果が薄れてしまうのがデメリットです。
そのためもしオロナインを使いたいのであれば、オロナインを塗る前に制汗剤を塗ることをお薦めします。
近年の制汗剤はそれだけでも大きな効果を期待できるので、もちろんオロナインなしでも利用することは可能です。
ワキガ改善専用の商品を使うべき
オロナインの殺菌効果で、ワキガの臭いをカバーできているという効果を感じる人がいるからこそ、ワキガにはオロナインが良いと話題になっています。
しかし、オロナインを作る大正製薬はワキガに効果があると謳っているわけではないため、上記で説明したように汗に弱いという弱点もあります。
確実に効果を得たいのであればワキガのために作られた商品を使うのが一番です。
現在は多くの多汗症・ワキガに関する商品が販売されていますが、石鹸、外用薬、内服薬とタイプも様々ですので、併用することもできます。
普通のボディソープから体臭予防の石鹸へ変え、内服薬で内側から汗を抑え、外用薬で外側から臭いや汗をカバーすることができます。
手術をするよりは格段に安くワキガ対策をすることが可能なのです。
オロナインをわざわざ買う必要はない
ここまでの説明で、確かにオロナインでワキガ臭のカバーが期待できるということが分かったと思いますが、やはりワキガのために作られた商品ではないため、持っていない人がワキガのためにわざわざ買う必要はありません。
もし自宅に元々ある場合は使ってみてもいいかもしれませんが、塗る前にしっかり除毛し、なるべく制汗剤を塗ったうえでオロナインを塗りましょう。
もし手術などの大きな費用をかけずに対策したいのであれば、ワキガのために作られた商品を購入するのが一番です。
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