ネットの医薬品購入は偽物であったり、不純物の混入によって健康被害に陥ってしまうなどの記事やニュースを良く目にします。
購入にはしっかり成分が記載されているか、過去の購入者はどんなことを書いているか、保証制度があるかなど色々と確認したうえで購入することをオススメしますが、では正規品などでも過剰摂取してしまうとどのような異変が身体に起こるかご存知でしょうか？
正規品でも過剰摂取は危険
正規品と言えど医薬品は製造会社が推奨する用量を守らなければ思わぬ事故に繋がる可能性が潜んでいます。
アメリカ在住の50代男性はシルデナフィルを規定容量の10倍ほど服用したあとに、視界にドーナッツ型の欠けができてしまったとされており、今後完治するかどうかも現段階では不明だとされています。
他にもシルデナフィルを大量に摂取した別の30代男性は、視界が全て赤く見えてしまうと病院に駆け込むなど、以前からED治療薬を服用後、視力に問題が生じるケースは確認されていましたが、全てに該当する理由として、規定量の数倍服用していることは明らかになっていることから、正規品であっても過剰摂取は視力に影響をもたらす危険性があることを服用者は知る必要があります。
視力に影響を与えている理由
シルデナフィルは血管拡張して血流を良くし、海綿体に流れ込む血液をスムーズにしてくれる性能や、勃起時に発生するホスホジエステラーゼ5と言う酵素を抑えることによって勃起力を向上し、継続させています。
しかし一方で網膜にあるホスホジエステラーゼ6と言う酵素も同時に阻害してしまうため、過剰摂取することによって網膜に悪影響を与えてしまいます。
その結果ドーナッツ型のように欠けて見えてしまったり、視界が赤く見えてしまうなど重篤な副作用を起こしていると考えられています。
またシルデナフィルによって起きたかどうかは未だ発表されていませんが、バイアグラに含まれるシルデナフィルを服用している人が視神経への血流が遮断されてしまうことで突如視力を失う、NAIONの症状が出ていた報告も過去に発表されています。
偽物の医薬品には要注意
このように正規品であっても過剰摂取は健康被害に悪影響を及ぼしたりするため、使用する際には必ず用量を守る必要があります。
その中で残念なことにネット通販では偽物のバイアグラやシアリスなどを流出させている業者も少なくありません。
偽造品のED治療薬を服用してしまうと、過剰摂取しなくてもこう言った思わぬ副作用が潜んでいる可能性もあり、酷い場合には取り返しの付かない副作用を起こしてしまうため、運営元が定かではなかったり、評価などを必ず確認して購入する必要があることを忘れてはいけません。
今回の事件は液体のシルデナフィル
今回このような副作用を起こしたとされるシルデナフィルはビンに入った液体状シルデナフィルだとされています。
バイアグラの先発薬であるファイザー社はこのような事件に対し公式に発表していますが、液体状のシルデナフィルは販売が許可されていないため、バイアグラ自体が危険なものではないことを伝えています。
逆に言い換えれば、国内の通販サイトでもこのようなビン状のシルデナフィルを販売しているサイトではED治療薬はもちろん、他医薬品も絶対に購入しないほうが良いでしょう。
正規品と言えど、服用するにあたり用法用量は必ず守る必要はありますし、偽物のバイアグラなどを飲んでいては目も当てられません。
ネットのくすり屋さんでは、100％正規品でお届けすることを約束しますので、良く分からないサイトや最近話題になったSNSやフリマを使った医薬品は絶対に購入しないよう気をつけてください。
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参考サイト
・勃起不全の治療薬を飲んで視界にドーナツ型の欠けができた男性が報告される – GIGAZINE
・「すべてが赤く見える」。ある薬を過剰摂取してしまった男性の悲劇 | ニコニコニュース
