アナフィラキシーショックに関しての原因や対処法のご紹介

アナフィラキシーショックに関しての原因や対処法のご紹介 アレルギー

アナフィラキシーショックと聞けば、多くの人はショック症状をイメージするのではないでしょうか?

私も小さい頃はメディアなどの知識によってスズメバチに刺されると、発症してしまうくらいしか知りませんでしたが、重度のアレルギー患者や小さいお子さんを育てる親以外では、アレルギーは辛いなぁ。程度で軽視している場合も少なくありません。

しかしあなたのその軽い気持ちによって、自分は勿論のこと、今後身の回りの人間までもがアナフィラキシーショックによって命を落としてしまう可能性があるほど、アナフィラキシーショックは非常に怖い症状なのです。

アナフィラキシーショックとは

まずアナフィラキシーショックをご存じない方のために説明しておきますと、アナフィラキシーショックとは自身が持つアレルギー物質が体内に入り込んでしまうことによって全身に過剰反応を起こしてしまい、強い拒否反応を起こす状態のことを指します。

最悪の場合、死に直結してしまう恐ろしい症状でアレルギーを持つ人であれば誰でも引き起こす危険が日常的に潜んでいます。

通常のアレルギー反応とは違い、臓器や呼吸器などにも反応を引き起こすため多くの場合はまず皮膚の赤みやかゆみ、血圧低下によってめまい、冷汗などが起こり、呼吸器の障害によって呼吸困難なども引き起こします。

軽度のアレルギー反応との違いは、最終的に意識がなくなってしまう非常に危険な状態になっていることが特徴的です。

どのようにして発症するのか

アナフィラキシーショックを発症する多くのケースは食事からによるもの、医薬品によるもの、昆虫などの虫から起こるもので合計3つが主流となって引き起こされます。

食べ物であれば過度に食べ過ぎてしまったから引き起こされているのではなく、自身が一定の食物に対してアレルゲンを持っているために、それらが刺激し全身にショック症状を引き起こします。

昆虫は冒頭でもお話したように主にハチによってショック症状を引き起こしたり、医薬品であれば医師から処方されるものから薬局で手に入るものまで様々あるため、購入する際には必ず注意書きを確認する、薬剤師に相談するなどして購入することを強くオススメします。

ではどのようなもので発症してしまうのか、代表的なものを挙げておきますので、発症しないためにも参考にしてみてください。

またこれらは一覧であって、アレルギーは個々によって全く異なるため、アレルギーの自覚症状がある方は医療機関で1度検査を行うのが良いでしょう。

■食品関係

・乳製品

・鶏卵

・小麦

・そば

・くだもの

・大豆

・甲殻類

■医薬品

・抗生物質

・解熱鎮痛剤

・造影剤

・麻酔薬

■昆虫

・スズメバチ

・アシナガバチ

・ミツバチ

以前日テレの某人気番組でアレルギースペシャルを放送していましたが、健康診断で飲んだバリウムの中に含まれる微量の成分などにも反応することがあるため、上記以外でも発症してしまう可能性が潜むのがアナフィラキシーなのです。

また1度アナフィラキシーショックを発症してしまった場合は、同一の事例で再度発症する可能性が高まるため、確実に避けて生活しなければならないため注意が必要となります。

アナフィラキシーショックの特徴

1度アナフィラキシーショックを起こした経験のある方や、検査にて注意すべきアレルゲンを認知している方でも起こる可能性はありますし、検査を行ったことがない方は特に注意すべきアナフィラキシーショック。

特徴として段階的に症状が出るケースが多く、気が付いた頃には意識不明になってしまいます。

始めは軽度の蕁麻疹やかゆみなどから始まりますが、時間をかけずに消化器系や臓器に影響が出るため圧迫されることによる呼吸困難や嘔吐、めまいなども同時に発症します。

自覚症状もここまでくると自身で救急車などの要請ができなくなってしまうため、少しでも不快に感じた場合、周囲に救助の要請をするようにしましょう。

他覚症状としても呼吸困難や痙攣、意識不明になっているためすぐに救急車などを要請します。

特にスズメバチによる毒はアナフィラキシーショックを早い段階で進行させるとされており、刺されてから数分で心配停止になってしまう場合もあります。

アナフィラキシーショックは発症後1時間以内に処置できるかでその後の生死を大きく分けるため、早急な対応が鍵となります。

発症してしまった場合の対処法

どれだけ気を付けていても不注意によって誤食などをしてしまう場合もあり、その場合上項でお話したように迅速に対応し、発症から1時間以内の処置が必要になります。

すぐ側に医師などがいない場合では素人で対応することが難しいため、すぐに緊急搬送を要請しましょう。

医療機関に着いてからは基本的にアドレナリン注射を投与し酸素投与を行ってショック症状の緩和と気道の確保によって呼吸確保を行います。

状況に応じて抗ヒスタミン薬やステロイドの投与などを行い、全身に回っているアレルゲンを取り除いて正常化させる流れになります。

1度アナフィラキシーショックを起こしている方であれば、同じようなアレルゲンによって重度の症状を引き起こす可能性があるため、あらかじめアドレナリン注射のキットを処方してもらい、再度同じ症状が現れた時の緊急対応として使用することも可能です。

またアナフィラキシーショックを引き起こす場所は特定することができません。

子供であれば必ず学校にその可能性がある旨を伝えておく、会社員であれば同僚や上司に事前に相談しておくことで万が一の際に対応力が変わってくるかと思います。

運動誘発性アナフィラキシー

アナフィラキシーショックは食事をした後にすぐに起きる場合もありますが、稀にすぐ発症せずに食事を行ってから運動をすることで発症する運動誘発性アナフィラキシーがあります。

これは一定のアレルゲンを体内に取り込んでも発症することがないのですが、取り込んだ後に運動をすることによって誘発され、アナフィラキシーが起こる症状です。

最近ではアナウンサー阿部さんの娘でミスユニバースの阿部桃子さんがまさにこの症状で命の危険にさらされました。

主に食後の運動によって引き起こされるためスポーツ選手や体型を維持するためのモデル、給食後の体育で発症する子供に多く見られます。

成人であればアルコールと一緒にアレルゲンのある食べ物と摂取しない、子供大人に関わらず食後4時間は運動を控える、子供を持つ親であれば学校と必ず情報共有をしておくことで未然に防ぐことが可能です。

このようにアレルギー症状は人の命を脅かすアナフィラキシーショックにも発展する可能性があるため、非常に危険な病気だと1人1人が認識して対策する必要があります。

日頃から体質を改善できるような生活習慣を心がけたり、食生活や医薬品を使ってうまくアレルギーと向き合っていきましょう。

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参考サイト

アナフィラキシーショックについて | メディカルノート

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